【ゴールデン・グラブ賞】4年連続受賞の近本光司「来年以降もまた」刺殺数2位、補殺数トップタイ
24年度の「三井ゴールデン・グラブ賞」受賞選手が12日、発表された。
セ・リーグ外野手部門では阪神近本光司外野手(30)が4年連続4回目受賞となった。阪神外野手では最長の、新庄剛志5年連続(96~00年)にあと1年と迫った
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近本が名実ともに「虎のスター」に仲間入りした。「4年連続で受賞することができて、とても光栄に思います」。4年連続のゴールデングラブ賞は、赤星憲広(03~06年)に並び、阪神外野手では最長となる新庄剛志の5年連続(96~00年)に“あと1”に迫った。
プロ6年目の今季はオール中堅で141試合に出場し、守備率9割8分7厘。守備範囲の広さも示す刺殺数294は、今回同じく外野部門で受賞した広島秋山翔吾外野手(36)の305に次ぐリーグ2位。補殺数6は同トップタイと好数字が並んだ。
右翼は森下、左翼は前川、井上ら若手が守ることも多かった中で、不動の中堅として君臨。司令塔も兼務し、抜群の安定感でセンターラインを支え続けた。阪神が掲げる「守りの野球」になくてはならない存在になっている。
プロ3年目から連続で4度目の受賞。来年も同賞を手にすれば、阪神ファンを沸かせた大先輩で、今は日本ハムを率いる新庄監督に肩を並べる。「サポートしてくれた多くの方々に感謝したいです。今回で満足することなく、来年以降もまた受賞できるように頑張ります」。リーグ王座奪還を目指す来季も、走攻守でチームをけん引する。