10月26日 ドジャース対ヤンキース 7回裏ドジャース2死一塁、二塁盗塁を狙うもアウトとなった大谷は、左肩を脱臼しもん絶する

【ニューヨーク27日(日本時間28日)=斎藤庸裕】左肩を負傷したドジャース大谷翔平投手(30)が、ヤンキースとのワールドシリーズ第3戦に出場できる見通しとなった。前日の第2戦で二盗失敗の際に左肩を亜脱臼し、状態が心配されていた。MRI検査の結果の詳細は不明だが、ロバーツ監督によれば、前日よりも回復しており、全体練習を行ったチームより遅れてヤンキースタジアムに到着。スイングやケージ打撃などで状態を確認したようだ。第3戦からは敵地ヤンキースタジアムで3連戦。一丸で世界一を目指す。

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左肩を負傷した大谷が第3戦に出場できる可能性は、前日より確実に高まった。早朝に到着したチーム便から遅れてニューヨーク入り。戦いの舞台となるヤンキースタジアムを訪れ、室内ケージでスイングや打撃練習で状態を確認したようだ。ロバーツ監督は「ショウヘイは今朝、いい感覚だった。彼は自分の体をよく理解している。十分に感覚がよければ、出場しない理由はない」とコメント。前向きな見方が強くなった。

メジャー7年目でようやく巡ってきた悲願達成のチャンス。安定した強さを誇るド軍でさえ、毎年ポストシーズンを勝ち抜き、ワールドシリーズに出場するのは難しい。脱臼癖がつき、悪化すれば手術となるリスクもあるが、常に世界一を目指してきた大谷からすれば、目前に迫る夢を逃す理由はない。仮に100%の状態ではなくとも、強行出場へ意欲を燃やすはずだ。万全ではない状態で出場することにも、ロバーツ監督は「そこは心配ない。彼がプレーできる、プレーしたいなら、出場する」と全幅の信頼を寄せた。

手負いでも、大谷が出場することでチームに好影響をもたらす。打線に名を連ねれば、第3戦に先発するヤ軍の右腕シュミットにもプレッシャーがかかる。同監督は「シュミットは打線にショウヘイがいると知るだろう。それが全てを意味する」と含みを持たせた。同投手と大谷の通算対戦成績は3打数1安打で、その安打が本塁打。ヤンキースタジアムは右翼が狭く、左打者に有利な球場と言われる。仮に万全ではない大谷のスイングでも、柵越えとなる可能性は十分にある。

今ポストシーズンでは、主軸のフリーマンが右足首の捻挫で痛々しい姿を見せながら、強行出場でチームの結束力を高めた。ロバーツ監督は「(出場の可否は)痛みに耐えられるかどうかの問題」とも言った。シーズン中、多少の痛みがあっても耐えて出場してきた鉄人の大谷なら、強行出場を志願するはずだ。ワールドシリーズ制覇へ、本拠地で2連勝した勢いそのままに、敵地で全力を尽くす。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 左肩負傷の大谷翔平、第3戦出場へ ロバーツ監督「十分に感覚がよければ出場しない理由はない」