ドラフト候補、国学院大・坂口翔颯が最終回を締めて勝ち点「4」優勝の可能性残す
<東都大学野球:国学院大7-1東農大>◇第5週最終日◇23日◇神宮
国学院大が東農大に連勝し、勝ち点を「4」に伸ばして最終カードを終えた。
9回2死から試合をひっくり返した中大2回戦から破竹の6連勝。第3試合に試合を控える首位青学大の結果次第で優勝の可能性を残しており、鳥山泰孝監督(49)は「人事は尽くした、天命を待ちたい」と力を込めた。
初回に先制を許すも、直後の攻撃では5番田中大貴外野手(4年=観音寺第一)の適時二塁打などで4点を返してすぐさま反撃。11安打7得点で東農大投手陣を攻略した。
投げては3人の投手でつなぎ、最終回は今秋ドラフト候補のエース坂口翔颯投手(4年=報徳学園)が締めた。最後の打者へチェンジアップを投じ、主将の土山翔生内野手(4年=岡山理大付)が守る二塁へ打ち取ってゲームセット。「やれることはやった。フライが上がった瞬間に、取って欲しいんですけど、取ったら終わるのかって。(優勝の可能性は)あるのでまだ終わってはないですけど、ちょっとさびしさがありました」と目を潤ませた。
チームを支えてきたエースは右肘の故障で、春季リーグ戦5月中旬から離脱。 秋季リーグに間に合わせ、9日の中大戦では2回無失点で復帰登板を果たした。今秋は4試合、6回2/3を投げて1失点。救援でチームを支えた。
あす24日には、運命のドラフト会議が控える。「正直やれること全部やりきったと言われたら、もっとケガ早く治して復帰してってできることはあったかなと思うんですけど。復帰した段階で自分のできることはやったと思う。どこの球団に縁があるかわからないですけど、ご縁があるところに指名していただけるのを待つだけだなと思います」と丁寧な口調で語った。