Bリーグ1部(B1)は7日から11日にかけてチャンピオンシップ(CS)クォーターファイナル(QF)が行われ、ワイルドカード4位(全体8位)のアルバルク東京はアウェーのハピネスアリーナで全体1位の長崎ヴェルカと対戦。第1戦を78-93、第2戦を56−96でそれぞれ落とし、2連敗で今シーズンを終えた。

 レギュラーシーズンを41勝19敗で終えたA東京は今季、東アジアスーパーリーグ(EASL)では4位、天皇杯では14年ぶりの優勝を果たしたものの、CSではQFで姿を消す形となった。長崎との第2戦後の記者会見に登場したデイニアス・アドマイティスHCザック・バランスキーのコメントを紹介する。

引退する菊地祥平にハグするチームメート©Basketball News 2for1

デイニアス・アドマイティスHCの長崎戦第2戦後のコメント

ーー長崎戦・第2戦の総括

まず、長崎さん、勝利おめでとうございます。これでセミファイナルに駒を進めて突破して、ぜひチャンピオンシップを取ってほしいと感じています。今シーズンは本当に素晴らしいバスケットボールを展開し、1位シードをずっとキープして、非常にフィジカル面の強いチーム、そしてペースの速いチーム、得点能力のある、爆発力のあるチームです。今後もぜひチャンピオンシップを取ってほしいと思います。

今日(第2戦)の試合に関しては、前半でリー選手(イヒョンジュン)を乗せてしまいました。長崎のチームの中心選手である彼に、第1Qで14点、前半で20点以上取られてしまった。これは完全に彼を封じ込められずに彼の得意なプレーで得点を重ねてしまいました。そして、試合を通して長崎さんの方がエネルギーに溢れていたと感じています。セカンドチャンスポイントも13点。そしてリードを広げて追い詰めることができず、逆転することができなかったと感じています。

記者の質問に答えるデイニアス・アドマイティスHC©Basketball News 2for1

ーー第1戦後の記者会見で「第2戦ではよりタフに」と答えていたが、ファウル4つから粘った小酒部泰暉や、後半の中村浩陸はじめベンチメンバーが最後までどん欲に頑張っていた。彼らの評価は

やはり、バスケットというのは個人ではなくチームスポーツですので、今日に関しては試合の出だしのフィジカル面というのが一つキーフレーズだったと感じています。その中でリー選手を早めにファウルで止めるべきところを止められず乗せてしまったことが少し残念です。

逆にオフェンスに関しては、ボールを外ばかりで回している感じでしたし、なかなかペイントアタックができていなかったと感じます。オサ(小酒部)は今シーズン、1シーズンを通して素晴らしい活躍をしてくれたと思いますし、今シーズンのアルバルクの中心選手の一人。コート内だけではなくオフコートでも本当に1年間立派に成長してくれた選手だと思いますし、今後日本代表の声がかかるくらいの活躍をしてくれました。浩陸は日々の成果をしっかりとやって、もっともっと成長してチームの勝利、チームのプラス材料になって貢献していってもらいたいと感じています。

ーー開幕からけが人に苦しんだ中でこうしてCSでチーム全員で戦えたことは、選手やチームがそれぞれの役割をしっかり果たし努力した結果だと思うが、どう感じているか

選手たちとも先ほどロッカールームでも話しましたが、負けるということは勝負の世界ですのでやはり苦い経験です。今シーズンは非常にアップダウンがあったシーズンで、けが人も非常に多く、ただし、ここまで選手、チームスタッフ一丸となって戦いぬいたということはHCとしてはとても誇りに思います。レギュラーシーズン中も、けが人がいた中でその日に(彼らは)プレーできるか、という試合前ぎりぎりの中で、そういった話をいつもしていました。

例えば、その日の試合で2名の選手が出られるか出られないかの状況で、「プレーします」とやってくれていました。そういった努力、全員が「For the Team」という意識があった中の今シーズンでした。EASLではファイナル4まで駒を進めて、国際大会で素晴らしい経験をしました。天皇杯では14年ぶりに優勝できたこと、こういったところを、勝つ気持ちを忘れてほしくないと選手たちにロッカールームで話をしました。そしてトレーナー陣、コーチ陣には一年間を通して素晴らしい仕事をしてくれたと今でも感じています。

ザック・バランスキーの長崎戦第2戦後のコメント

ーー長崎戦・第2戦の総括

本当に、CSのインテンシティー高い戦いで。なかなか自分たちのバスケットをできずに相手のプレッシャーとインテンシティーにやられて、もう入りからずっと長崎のペースでいかれてそのまま終わったかなと思います。

記者の質問に答えるザック・バランスキー©Basketball News 2for1

ーー今シーズンを振り返って

本当にいろいろあったシーズンではありました。開幕前からけが人が何人か出て、開幕から連敗したり。フルメンバーで戦った試合は15、20試合あるのかどうかかなという中で、まずこのCSに辿り着いたことを誇りに思っていますし、いろいろあった中で誰も言い訳をせず、やれることは全てやってなんとかCSまで辿り着いて。最後、フルメンバーそろって戦えたのはよかったですけど、天皇杯は10人もいない中で優勝して、全員帰ってきたらもっと強くなるのかなと思っていましたが、なかなかそうはいかず。

最後は悔しい終わり方にはなったんですが、4連敗、5連敗続く中でしっかり立て直して、途中途中EASLで海外に行ったり、ベスト4までいったりしたのもそうですし、天皇杯で優勝したのもすごくいい思い出。チームを誇りに思いますし、一人一人がステップアップしていった中で最後のCSは残念な形で終わったんですけど、決して今シーズンは無駄ではなかったと思っています。恥ずかしい負け方はしたけど、最後までやりきったと思います。

ーー来シーズンからはリーグのレギュレーションが変わるが、Bリーグの10年間を振り返ってみてどうか

(振り返るには)いろいろありすぎますね。本当に、Bリーグ開幕から代々木第一のLEDコートに立たせてもらった一人として、プロリーグができてこんなにも楽しいなんて。なんてことはあの当時なかなかなくて。やっぱり日本にはバスケ経験者がめちゃくちゃいると思うのですが、もっと見にきてくれる人が増えたらいいなとBリーグが始まる前は思ってたので、年々人気が上がって一選手として毎年楽しかったですし、いろいろなCS出てホームで勝ったりアウェイで勝ったり楽しかったですし、各地の盛り上がりを感じながら選手としてはこれ以上ない幸せをいっぱい感じて。

この長崎ヴェルカというチームはできて5年、本当に素晴らしいチームを作り上げて、昨日今日と満員の中で敵ながらすごい雰囲気だなと感じていました。やっぱり、今シーズン引退する狩俣さんが最後スリー決めた時の会場の盛り上がりは、敵としては悔しかったですけど、一人のバスケファンとしては…(笑顔)。長崎がすごくバスケが盛り上がって、また一つの楽しいアリーナというか、敵としてもこういうふうに盛り上がるアリーナでやるというのは楽しいなぁと。年々盛り上がってきて来シーズンからレギュレーションも変わったりする中で、どうなんだろうなと思う一方でまたさらに盛り上がっていけたらいいなと思います。

ーー今シーズン限りで引退する菊地祥平に対してはどんな言葉をかけて送り出したいか。また、菊地との思い出は

(思い出を語るには)ちょっと今日は時間が足りないくらい思い出はいっぱいあるんですけど、最後こんな形で終わってしまって祥平に「ごめんね」と素直に謝りました。長いこと祥平と一緒にやってきて、良いことも悪いこともいっぱい共有した中で、僕が入った時は4番やらせてもらっていて、ルカ(パヴィチェビッチ)が(A東京に)きた時に3番にシフトした時に祥平が一番いろいろ教えてくれた。僕のメンターでもあったので、僕がここまでやってこれたのは彼のおかげだと思っているし、そういう人が引退していくのは寂しいと同時に、一緒にやってきたからこそセカンドライフ、キャリアも楽しんでこいよと思いますし。いっぱいキャンプして子供たちと遊んで(ほしい)。いっぱい無理して体を酷使してきたので、ゆっくり休んでよ、と思います。

情報提供元: バスケットボールニュース2for1
記事名:「 「勝つ気持ちを忘れてほしくない」CSクォーターファイナル敗退となったアルバルク東京 アドマイティスHCが天皇杯優勝を成し遂げたチームに伝えたこととは