問題発見・解決の手段としてAIやデータサイエンスを活用。Society5.0実現に挑戦する技術者を目指す

金沢工業大学が進める「KIT数理データサイエンス教育プログラム」が8月25日、文部科学省の「応用基礎レベル(MDASH Advanced Literacy)」に全学部(工学部、情報フロンティア学部、建築学部、バイオ・化学部)認定されました。

文部科学省では2021年度から「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」を実施しています。「応用基礎レベル」は2022年度から開始した認定制度で、専門分野での数理・データサイエンス・AIの応用基礎力を習得できる優れた正規授業から構成される教育プログラムを「応用基礎レベル」として認定しています。

金沢工業大学では、教育の主軸として世界標準の工学教育「CDIO」(Conceive:考え→Design:設計し→Implement:実行に移し→Operate:操作運用する)のプロセスを社会性のある研究課題で実践する「プロジェクトデザイン教育」や、学生が企業の社員となり、数カ月間、実践的な問題発見解決業務に従事する「コーオプ教育」など、イノベーションを創出できる「自ら考え行動する技術者」の育成に取り組んでいます。

このたびの全学部での「応用基礎レベル」認定により、「情報に強い金沢工業大学」として、全学部で問題発見・解決の手段としてAIやデータサイエンスを活用し、「SDGs」や「Society5.0」が目指す未来社会の実現に挑戦できる、研究力のある技術者の育成を目指してまいります。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309048889-O2-58jJ81tp
【認定期限】  
令和10年3月31日まで

【金沢工業大学における情報教育】
金沢工業大学はSociety5.0*をリードする技術者の育成を目指しています。問題発見解決にAIを活用できるよう、2019年度から「AI基礎」、「ICT基礎」を開講し、2020年度入学生から全学部・学科の必修科目としています。また発展・応用系として「AIとビッグデータ」コース、「IoTとロボティクス」コース、「ICTと情報セキュリティ」コースの3コースを導入し、Society5.0で必要とされる高度な情報技術を身につける教育を全学的に展開しています。

*Society5.0
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会。

【全学部で認定された金沢工業大学の「応用基礎レベル」3つの特徴】
(1)専門の特徴に合わせた「データサイエンス基礎」「データエンジニアリング基礎」の授業科目と全学生必修の「AI基礎」
社会における専門分野の知識・スキルに合わせ、各学部・学科ごとに数理的な分析・データの取り扱いスキルを学習する「データサイエンス基礎」(DS基礎)をや、入手したデータを専門力に活かして効果的に活用できるよう加工したり、プログラミングができる「データエンジニアリング基礎」の授業科目を取り揃えています。
「AI基礎」は全学部共通の一年次必修科目で、リテラシー以外にもAIの機械学習、ニューラルネットワーク、画像認識処理を体験しながら学習します。学んだ知識・スキルを専門のどのように活用するか無限の可能性が広がっています。

(2)「プロジェクトデザイン教育」 では企業や自治体など地域の実課題に取り組む。
実データを活用し、解決策を提案
プロジェクトデザイン教育は、チームで問題発見、課題解決学習を行う金沢工業大学オリジナルの問題発見解決型教育。「収集→整理→分析→仮説→視覚化→報告する」プロセスを繰り返し実践していきます。
「プロジェクトデザインⅠ」(1年次後学期)はデータ整理手法を学習し、「プロジェクトデザインⅡ」(2年次前学期)は企業や自治体等のデータを用いて実践的に問題発見解決に取り組みます。さらに「プロジェクトデザイン実践」(2年次後学期)では、チームで提案するアイデアの有効性を、実験を通じて検証。実験結果についてはデータを使いながら論理的に説明します。

(3)コーオプ教育やクラスター研究室など、企業と連携して学んだスキルを活かす「社会実装型教育」での活用
金沢工業大学ではインターンシップのほか、4か月から1年間という長期間にわたって、学生が企業の社員となり、自らの専門分野にあった企業での実践的な問題発見解決業務に従事する「KITコーオプ教育」と呼ぶ産学協同教育を実施しています。
さらに社会性のある研究テーマに学部・学科・研究室の枠を超えて教員や学生が集まり、研究開発を行う「クラスター研究室」と呼ぶ分野横断型の社会実装型研究活動も推進しています。こうした研究活動に学生が応用基礎レベルの知識やスキルを活かし地域や企業でのデータ活用を実践することで、Society5.0で新しい価値を生み出せるイノベーション力を持つ「自ら考え行動する技術者」の育成を目指します。

【文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」】
文部科学省では内閣府の「AI戦略2019」の一環として、大学・高等専門学校の数理データサイエンス教育に関する正規課程教育のうち、優れた教育プログラムを認定する「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」を2021年度から行っています。
金沢工業大学は2022年度、全学部で「数理・データサイエンス・AI教育プログラム リテラシーレベル」と「数理・データサイエンス・AI教育プログラム リテラシーレベル プラス」に選定されています。
このたび認定された「数理・データサイエンス・AI教育プログラム 応用基礎レベル」は専門分野での数理・データサイエンス・AIの応用基礎力を習得できる正規課程教育を認定するもので、これにより金沢工業大学は初級レベルから応用基礎レベルまで全学部で認定されたことになります。

詳細は以下の「KIT数理データサイエンス教育プログラム」Webページをご覧ください。
https://www.kanazawa-it.ac.jp/mdash/
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309048889-O1-6KqiU8q7

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 【情報に強い金沢工業大学】金沢工業大学の数理・データサイエンス・AI教育が全学部「応⽤基礎レベル」認定