ギリアド・サイエンシズ(本社:米カリフォルニア州フォスターシティ、ナスダック:GILD、以下「ギリアド」)は、6月6日、2種類以上の全身療法歴があり、そのうち1種類以上は転移性疾患に対するものである、再発または難治性の転移性トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の患者さんを対象としたsacituzumab govitecan-hziyの第III相ASCENT試験の最終データを発表しました。最終的なデータベース固定後の追跡調査分析では、sacituzumab govitecan-hziyが、Intent-to-treat集団において、医師が選択した化学療法に比べて、無増悪生存期間中央値を改善し(4.8カ月対1.7カ月、ハザード比[HR]=0.41、p<0.0001)、全生存期間(OS)中央値を約5カ月延長しました(11.8カ月対6.9カ月、HR=0.51、p<0.0001)。2年OS率(2年生存率)は、医師が選択した化学療法群の5.5%(95% CI:2.8~9.4)に対し、sacituzumab govitecan-hziy群は20.5%(95% CI:15.4~26.1)でした。また、sacituzumab govitecan-hziyは、健康関連QoL(HRQoL)において、化学療法と比較し、臨床的有意な改善を示しました。本結果は、以前ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine)で発表された最終解析結果と一貫しており、2022年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で発表されました。(抄録番号1071)