具体的には、BIM情報を持たない築24年の既存ビルにおいて、クラウド化した不動産管理システムとこれと連携するBIMを導入することで、施設維持管理の高度化と生産性向上に取り組み、施設全体の長寿命化とWhole Life cost ※2の最適化を図るものです。また、この事業を通じ維持管理段階におけるBIMの活用方策についてその有用性に関して検証を行い、既存ビルにおけるBIMの利用拡大への寄与を目指します。
※1 BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称で、コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューションであり、また、それにより変化する建築の新しいワークフロー
※2 Whole Life cost とは、LCC(ライフサイクルコスト)に替わる新しい考え方で、企業が保有する不動産資産の一生涯にかかる支出と収入の管理・評価を行い、資産の価値向上の取組も併せて評価する国際的概念