2019年9月20日



株式会社酒文化研究所



酒好きほぼ100人に聞くアンケート「酒飲みのミカタ」

消費増税前にどんなお酒を買いますか?



 10月から酒類の消費税は8%から10%に引き上げられます。そのため住宅や大型家電などでは増税前の駆け込み需要が発生しているようです。これまでの増税時には酒類も直前にまとめ買いや、高額なお酒の駆け込み購買が見られました。今回の酒飲みのミカタは、増税前にどんなお酒を買うおつもりかをお聞きしました。



■5割が消費増税前に酒類を余計に購入

 最初に消費税が10%に引き上げられる前に、いつもより余計に酒類を購入するかどうかを聞いたところ、「買う」と「たぶん買う」は合わせて51%と半数を超えました。反対に「買わない(「たぶん買わない」を含む)」は36%に止まります。わずか2%の税率引き上げですが、よく酒を飲む方の半分以上が、ふだんより余計に酒を購入しそうです。



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■いつもの酒に「高価な日本酒」「プレミアムビール」を追加購入

 次に「買う」「たぶん買う」「どちらとも言えない」と答えた方に、具体的に購入すると思うお酒をお聞きしました。トップは「ビール」の42%、2位に「700ml・750mlのウイスキー」(33%)、3位が「新ジャンル・発泡酒」(28%)、そして「大きなサイズの焼酎」(24%)と続きました。これらはふだん飲んでいるものを多めに買っておこうや、いずれ飲むものだから保管しやすく日持ちするものを買っておこうという気持ちからの消費でしょう。

 そのほか5位以下にランクされた「高価な日本酒」(21%)、「プレミアムビール」(19%)、「高価なワイン」(17%)は、特別な時の酒を値上り前にプラスオンして買っておくという、プチ贅沢感を楽しむ消費の表れと思われます。



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■季節限定酒や年末に購入予定の酒まで視野に

 すべての方に増税前に買っておくかもしれないお酒を、別の切り口から聞いたのがQ3のグラフです。すでに見たように「ふだん飲んでいるものを多めに買っておく」や「ウイスキーや焼酎など日付を気にしない酒」が上位に並びますが、「前から欲しかったお酒をこの機会に買う」が26%、「季節限定のお酒を買っておく」(10%)、「シャンパンなどクリスマス用の酒」(9%)など、提案次第で年内の行事で飲む分まで購入する人が十分に出そうです。

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■酒の購入で確実に広がるキャッシュレス決済

 今回の増税では、増税後も2020年6月までキャッシュレス決済によるポイント還元がおこなわれます。多くの店でポイント還元により増税前と実質同じ負担額で買い物ができ、中小・零細な小売店では増税分以上が還元され、増税前よりも割安に購入できるケースも出てきます。そこで酒の購入でのキャッシュレス決済の利用意向を聞いてみました。

 もっとも多かったのは「すでにほとんどキャッシュレス決済」が30%です。「時々キャッシュレス決済だが10月以降は増える」は20%、「ほとんどが現金だが10月からキャッシュレス決済を利用」が16%と、キャッシュレス決済の利用は着実に進みそうです。「10月以降も現金で買う」とした方はわずか20%しかありませんでした。



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 また、「ポイント還元率の高い店を選ぶ」という回答は10%と限定的で、還元率の高低が酒を購入する店を左右することはほとんどないと思われます。



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■増税後も「外飲みも家飲みも変わらない」が72%

 今回の消費増税では酒類の増税率は外食と同じ10%になります。ただし自宅で飲んだ場合には食べ物は消費税が8%に抑えられることになります。そのため家飲みにシフトが進むという見方もありますが、アンケートでは「増税後も外飲みも家飲みも変わらない」が7割を超え、圧倒的な多数となりました。外飲みの冷え込みを懸念する声は、こと消費増税という観点からは杞憂に終わるのではないでしょうか。

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 10月は増税後も体育の日の3連休、翌週の10月22日は祝日となり令和天皇・皇后両陛下の即位の儀、さらにお披露目のパレードが予定されています。月末には年々盛り上がりを見せているハロウィーンと明るい催事が続きます。今回のアンケート結果やこうした状況からは、増税によって酒類の消費が冷え込むことはないと推測されます。■



【調査概要】

調査時期:2019年9月11日~9月19日

調査方法:インターネットによる自記入式アンケート調査

サンプル数:122人(酒好きを自認する方々)



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 消費増税前にどんなお酒を買いますか?