2018年9月10日



株式会社NTTドコモ



自然対話プラットフォームに新機能を導入

~講談社のコミュニケーション・ロボット「ATOM」へも新機能を追加搭載~



 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、対話型AIサービスのプラットフォームである「自然対話プラットフォーム※1」(以下、本プラットフォーム)において、「雑談対話エンジン※2」に新機能を追加するとともに、新たに「思い出エンジン」を開発し、個々のユーザの経験・趣味・嗜好などに沿った会話を実現したり、対話相手となるシステムの発話表現をカスタマイズしてキャラクター独自の表現を演出したりすることができる機能を導入しました。本プラットフォームは、株式会社講談社の「コミュニケーション・ロボット ATOM」(以下、ATOM)にも採用されており、今回追加された機能はATOMでもご利用いただけます※3※4。



 今回「雑談対話エンジン」に追加されたのは、「ユーザ情報抽出・活用機能」と「システム発話カスタマイズ機能」の2機能です。「ユーザ情報抽出・活用機能」は、対話から経験・趣味・嗜好などの情報を抽出・保持し、その後の会話に活用させることができる機能で、個々のユーザの特性にあわせてカスタマイズされた会話を実現します。また、「システム発話カスタマイズ機能」は、ユーザの対話相手となるシステムの一人称や相槌、語尾などを容易にカスタマイズすることができる機能で、キャラクター独自の発話表現を演出することが可能となります。



 さらに、新たに開発した「思い出エンジン」は、ユーザが覚えてほしい思い出の内容をあらかじめ設定されたシナリオに沿ってシステムに覚えさせることができる機能となっており、その後の会話において、記憶した思い出を活用し、対話の幅を広げることができるようになります。



 ドコモは、今後もお客さまが対話型AIサービスを身近に取り入れ、日常になくてはならない存在になれるよう自然対話プラットフォームの機能追加や機能改善等に取り組んでまいります。





※1 「自然対話プラットフォーム」は、NTTグループのAI「corevo®」を構成する技術で、人工知能で自然対話を実現するプラットフォームです。

※2 「雑談対話エンジン」は、NTTメディアインテリジェンス研究所の日本語処理技術と、約4,000万文のテキストデータを解析して作成された大規模応答データベースをもとに、発話者とシステムとの対話を実現するエンジンです。シナリオの事前設定が必要ないため導入が容易で、幅広い内容について対話が可能となります。本エンジンは「docomo Developer support」の「自然対話API」の雑談対話機能でお試しいただけます。

※3 「雑談対話エンジン」の「システム発話カスタマイズ機能」は、ATOMでは使われておりません。

※4 株式会社講談社の提供する「ATOMベーシックプラン」(月額サービス利用料 1,000円〔税別〕)への加入が必要です。



*コミュニケーション・ロボット「ATOM」は、株式会社手塚プロダクション、株式会社講談社の登録商標です。

*「corevo」は、日本電信電話株式会社の登録商標です。(http://www.ntt.co.jp/corevo/







別紙

「自然対話プラットフォーム」追加機能概要



1.自然対話プラットフォームの特長

発話者が語りかけた言葉に対して、その言葉の意図を理解した上で回答する対話型AIプラットフォームです。「シナリオ対話」、「意図解釈」、「サービス連携」という3つの基本機能に加え、「雑談対話エンジン」へ追加された2つの新機能と、「思い出エンジン」が搭載されたことにより、ユーザ個人の経験・趣味・嗜好などに沿ってカスタマイズされた会話を表現力豊かなキャラクターと楽しむことができます。



<自然対話プラットフォーム構成図>

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201809107741-O1-6ludS220



2.新たに追加された機能の特長

(1)雑談対話エンジン

①ユーザ情報抽出・活用機能

対話から自動で経験・趣味・嗜好といったユーザの情報を抽出し、その情報に基づいた応答を行います。



②システム発話カスタマイズ機能

ユーザの対話相手となるシステムの一人称や相槌、語尾を容易に変換できるようにする機能です。自動的にシステムの発話表現をカスタマイズし、特徴のあるキャラクター独自の表現を可能にします。



(2)思い出エンジン

ユーザが覚えてほしい思い出の内容をあらかじめ設定されたシナリオに沿ってシステムに覚えさせることができる機能です。あらかじめ設定したシナリオに沿ってユーザが思い出について発話することにより、思い出の内容を登録することができ、その後の会話の中で思い出についての対話を可能にします。







<参考>従来から搭載されている自然対話プラットフォームの機能



(1)「シナリオ対話」機能

あらかじめ設定されたシナリオによって、発話者とシステムとの対話を実現する機能です。ユーザ発話に返答するシステム発話を用意することで、流れのある対話を実現できます。また、条件分岐や再帰処理を記述したり、言語解析による文章正規化機能により、曖昧性のある表現をまとめて処理したりすることも可能です。



(2)「意図解釈」機能

曖昧な表現が含まれる発話者からのさまざまな話し言葉の言葉の意図を理解し、機械学習によりデフォルトで定義されているタスク(e.g.天気、ニュース)に自動的に分類します。また、各タスクに必要な情報(e.g.場所、日時)の抽出も行えます。



(3)「サービス連携」機能

インターネット上の外部サービスと連携することができる機能です。例えば、ドコモが

「docomo Developer support※」で公開している「自然対話API」などと連携することで機能拡張ができます。

 

※ 「docomo Developer support」は、ドコモやパートナー企業が持つさまざまなアセットを「API」として汎用化し、開発者に提供することで新たな事業の創出を推進する協創プラットフォームです。







情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 自然対話プラットフォームに新機能を導入