2017-12-27



早稲田大学



街歩きナビのアプリケーションによる商店街の活性化へ 新宿区 平成29年度商店街補助事業採択による第1回MyShop発見ツアーの実施



早稲田大学大学院創造理工学研究科は、新宿区文化観光産業部産業振興課の平成29年度商店街補助事業に採択され、新宿区戸山地域の商店街である明和会・戸山ハイツ西通り商店会の2商店街の協力を得て、「第1回 MyShop発見ツアー」を展開しています。



「MyShop発見ツアー」では、創造理工学研究科経営システム工学専攻 菱山研究室で研究開発した、Webアプリ「ワセナビ」を活用しています。「ワセナビ」とは、スマート端末で利用できる街歩きナビゲーションのためのアプリケーションです。その機能としては、ナビゲーションを支援する電子コンパス機能、クイズ出題機能の他、ゲーミフィケーション機能(課題の解決や顧客ロイヤリティの向上に、ゲームデザインの技術やメカニズムを利用する活動全般)としてのバッジ獲得機能やランキング機能などが用意されています。



「ワセナビ」はこれまで主として、早稲田祭など早稲田大学内の企画イベントへの誘導、学内文化施設や記念モニュメントの紹介に活用してきました。また、学外では「まちなび」と称して利用され、これまで京都府京都市内における潜在的な観光資源の発掘、伝統産業振興を目的とした街歩きアプリとして活用されてきました。今回の事業では、この「まちなび」を発展的に活用し、「まちなび in 戸山地域商店街」として、早稲田大学西早稲田キャンパス界隈(戸山地域)の明和会,戸山ハイツ西通り商店会の2つの商店街と協力して商業振興活動を行っています。



「まちなびin戸山地域商店街」は、利用者を商店街へ誘導し、購買活動を促進するだけでなく、来店チェックインとクイズへの正解で得られるポイントを貯める機能やランキング機能を活用しています。各店を巡って一定ポイントを貯めた利用者には、商店街内の各店舗でのみで利用できる商品券の発行を行っています。各店において獲得できるポイントの設定には、早稲田大学創造理工学研究科の大学院生による商店街内でのフィージビリティスタディ(プロジェクトの実現可能性を事前に調査・検討すること)の結果が活かされており、アプリケーションによる誘導効果を最大限に活かす工夫がなされています。



「まちなび」を通じて、商店街は新たな来街者を発掘することができます。また、「まちなび」は来街者による商店街の潜在的な魅力の発見を支援します。学生や教職員には「馴染みの店」の発見を促し、彩りある学生生活、地域社会とのつながりの構築を支援しています。一方、商店街では、来街者の「まちなび」の利用データを分析することで商店街内での来街者の店舗利用に関する情報を知ることができ、これらの情報を今後の商店街のマーケティング活動に活用することができます。



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 街歩きナビのアプリケーションによる商店街の活性化へ