今日は、今までと視点を変えて、FXをやる大義名分を書きます。
というのは、FXはノミ行為(※)だとか、単なる金儲けだとか、全く誤解している人がいるので、ここできちんとしておいた方がよいと思いました。
※ 先物取引等相場性を有する取引きの委託または委託の取り次ぎを受けた者が、それをせず自分が取引きの当事者となって、取引きを成立させること(wikipediaより引用)
講演会で私が受けた質問には、次のようなものがありました。
・ FXで稼ぐのは悪いことなんですか?
・ 私が勝つと誰かが負けるんですよね?
などです。
ところで、皆さんも一度は上記のようなことを思ったことはありませんか。
FXはやってはいけない投資で、FXに限らず投資をするときに、罪悪感を感じる方は意外と多くいるようです。
かくいう私も、公務員だったときは、働かなくて投資で食べることはよくないことだと思ったことがありました。
でも、その考えでは利益を出すことはできません。ですから、皆さんも投資をやる際に、罪悪感的なものは無くした方がいいと思います。
1. 株式投資には大義名分がある
FXの話をする前に、投資の一般的な取引として株取引について説明します。
株取引は、お金儲けに見えますが、実はとっても大切な大義名分があります。それは企業を応援するという理屈です。
投資家は、成長する企業に投資をして利益を得たいという欲求があります。当たり前ですが誰でも損をする企業に投資をしたくないものです。
一方、企業の側からすると、企業が成長する際には、資金が必要なのです。
知らない方も多いのですが、企業は成長するために資金が必要で、儲かっているときこそ事業拡大に資金が必要なのです。
銀行もお金を貸してくれますが、企業家が望むだけのお金は借りれません。何が言いたいかと言うと、企業にとって資金調達は意外と難しいものなのです。
それゆえ、企業は複数の手段を使って資金を調達する行動をとります。
その資金調達の一つとして有効なのが、株式による資金調達です。つまり、株式投資は企業と投資家の行動がwin-winになっているので、株式投資には大義名分があるのです。
この投資としての理屈がしっかりしている以上、株式投資はギャンブルでもなく、立派な投資として賞賛されるのです。
2. FXの仕組み
株に大義名分がある一方で、まだ定義づけされていないのがFXです。
ところでFXの大義名分とは何でしょうか?
FXの仕組みを解説している本はありますが、FXの大義名分を書いているものは、探しましたが見あたりません。
そもそも、FXがわからないという人もいるので、少し解説しますが、ドル円などの両替する際の為替の交換の予約の取引なのです。
予約の取引というとわかりにくいですが、これは、日常のビジネスでも活用されている一般的な取引です。
お米の取引で解説
予約の取引を解説すると、例えばお米は秋に収穫されますが、その時の収穫量や品質によって、お米の値段は分かります。
でも、秋になる前に先に買っておきたいという不安は誰にでもあるものです。
そこで、先にお米を買う、つまり「予約しておく」という行為が発生しました。これが予約の取引です。
予約の取引というと難しく感じてしまいますが、既に一般的になっています。
例えば、先にお米をある金額で買う権利として、ある一定のお金を事前に入れておくのが予約ですが、具体的には、お米が市場に出回る秋より前に安い値段で予約しておいて、予想よりも高い値段が付いた場合は大きな利益になります。
もっと具体的に書くと、秋に100円で買えるお米を夏に80円で買っておいて、秋に120円で売れた場合、差額の40円が利益になります。
でも、夏に80円で買っておいて、秋には50円でしか売れなかった場合30円の赤字になります。
予約の取引は一定のリスクがある
このように、予約の取引は、儲かるか儲からないか、一定のリスクがあるのです。
秋にお米を100円で買って100円で売ると儲かりませんが、先に買うことを予約したことにより、儲かるか、儲からないかという選択をすることができるのです。
FXは、両替の値段が取引レートです。予約の取引なので買ったときの値段よりも上がるとわかっていれば儲けられます。
3. FXの大義名分
FXは為替レートの値段で取引しますが、両国の間にお金の交換がないと成立しません。
ところで、皆さん、最近、外貨を両替できる銀行が増えたと思いませんか?
外貨を両替するには、一定のお金を溜めておかなければなりません。いくら日本円があっても、外国のお金を持っていなければ両替することができません。
つまり両替するには一定のお金を持っていないといけません。
でも必要な資金はどこから来るでしょうか。
銀行は皆さんの貯金を使うでしょうか。いいえ、両替に使うお金を使います。
もし、両替に使うお金が少ないと、お金を交換するのが大変になります。
でもFXの普及によってFXからお金が入ってきて、両替に使うお金がたくさんあることは、交流が増えることなのです。
そうです。FXをやるというのは、積極的に外国との貿易や経済活動を盛んにすることにつながります。
このように先にお金を入れておくというのは、経済活動をする上でとても大切なのです。
まだまだFXの取引は少ないですが、FXをすることは地球規模で、経済活動や交流を促進していくことにつながります。
なので、世界との交流や経済の発展のためにFXをやりましょう。
まとめ
FXの大義名分は、地球規模での経済交流です。
FXをやれば、世界規模で経済が拡大していきます。経済活動の拡大は我々の生活を豊かにしていきます。
皆さん、これでFXを行う上での罪悪感は払しょくできたでしょうか。皆さんのFXでの投資の参入は、やましいことでも罪悪感を持つことでもないのです。
むしろお金を提供しているのですから、皆さんが利益を出すことは、正当な行為なのです。今後の皆さんのFXでの活躍を期待しております。(執筆者:野口 健幸)
情報提供元: マネーの達人