家計の予算内でできる「美容クリニックのエイジングケア」月1万・2万・3万の具体例をFPが解説

そろそろお肌の「エイジングケア」をしたいけれど、専用の化粧品は高価なイメージがあるし、ましてやクリニックでの美容医療なんて高価でとても手が出ない

このように考えている読者の方は、多いのではないでしょうか。

クリニックでの美容医療もエイジングケアの一環として注目されており、レーザー治療やボトックス、ヒアルロン酸注射などの選択肢も増えています。エイジングケアの選択肢として、特に気になる悩みがある場合に効果が期待されていますが、まだ一部の人しか利用できないものというイメージが強いでしょう。

しかし、実はクリニックでの美容医療を月1万円の予算で受けることは可能です。また予算を2万円、3万円と増やしていった場合についても、予算内に納める具体的な施術プランの目安があります。

家計に負担をかけすぎずに美容医療を受ける方法や目安について、筆者はFPとして、数々の相談にのってきました。

この記事では、月1万円/2万円/3万円の3つのプランでエイジングケアをする際の具体的な内容について、ご紹介します。

また、エイジングケアと家計のバランスを取る方法についてもお伝えします。今まで美容医療には手が届かないと思っていた方も、ぜひ参考にしてください。

執筆者:高田彩香
大学卒業後、司法書士法人へ入社。その後、資産運用特化の独立系FP事務所へ転職し、2022年株式会社メヴィリエを設立。
学生時代から株式投資を行ってきたという自身の経験と知識を活かし、「女性の夢を叶えるFP」として企業と提携し、医療ローンの相談から女性起業支援まで幅広く、一人一人のライフプランに合った資産形成のコンサルティングを行っている。

<保有資格>
CFP・証券外務員一種・メンタル心理カウンセラー

各エイジングケアの費用相場

エイジングケアにかかる費用は、大きく3つに分けられます。

  1. 自宅で行うスキンケア製品にかかる費用

  2. 日常的に飲用するサプリメントにかかる費用

  3. 美容クリニックで受ける施術代

上記3つを組み合わせて、予算内でエイジングケアが可能となります。

ここでは、自宅で行うコスメケアやサプリメント、美容クリニックでの施術費用の相場について具体的な金額を提示しながら解説していきます。

エイジングケアにかかる3つの費用相場を解説します

1. スキンケア商品の費用相場

まず、スキンケア商品の費用相場ですが、一般的なエイジングケア用の高品質なスキンケア商品を1年間使用した場合、

  • 1つのアイテム(美容液やクリームなど)の価格は、5,000円~2万円が一般的です。

例えば、化粧水、美容液、クリームの3アイテムを使用する場合、1セットで1万5,000円~5万円の予算が必要となります。

これを年間で使い続けると、年間10万円~30万円程度の費用がかかります。

2. サプリメントの費用相場

次に、サプリメントについては、エイジングケアに効果があるとされるコラーゲンやヒアルロン酸、ビタミンCやEなどを含む商品の価格は、

  • 1か月あたり3,000円~1万円程度です。

例えば、1か月5,000円のサプリメントを1年間続けた場合、年間6万円ほどの費用がかかります。

からだの内側から整えるサプリメントの費用もエイジングケアの大切な要素

3. 美容クリニックでの施術費用

一方で、美容クリニックでの施術費用はより高額になります。

例えば、シワ取りに効果があるボトックス注射は、部位にもよりますが1回あたり2万円~5万円が相場です。施術効果は約3~6か月持続するため、年間で2~3回施術を受けると、合計5万円~15万円程度かかります。

  • また、ヒアルロン酸注射は1回あたり5万円~10万円

  • レーザー治療やハイフ(HIFU)によるリフトアップ施術は、1回あたり10万円~30万円※ほどかかるため、

年間の施術回数に応じて大きな差が生じます。

定期的にこれらの施術を受ける場合、年間で20万円~50万円程度を見込んでおく必要があります。

自宅でのコスメケアとサプリメントの組み合わせで年間10万円~30万円程度、美容クリニックでの施術を加えると、年間の総費用が50万円を超えることもあります

※美容エステの場合は1回あたりの金額は低くなるものの、施術回数等が多くなるため、トータルコストでは上記を上回る可能性があります。また、美容クリニックの施術についてはクリニックによってメニューや費用が異なります。

無理なく続けられる予算別エイジングケアプラン【月1万・2万・3万円】

エイジングケアは、予算に応じてさまざまな選択肢を組み合わせることができ、無理なく続けることが大切です。

ここでは、月の予算が1万円・2万円・3万円の場合の具体的なエイジングケアプランを紹介します。

月の予算1万円プラン

自宅でのスキンケアとサプリメントを中心に、基本的なケアをしっかり行うことができます。※月1万円の場合は、クリニックでの施術は入りません

スキンケア(6,000円程度/月)

  • 化粧水(2,000円):ヒアルロン酸やセラミド配合の保湿力が高い化粧水

  • 美容液(3,000円):レチノールやビタミンCが配合されたエイジングケア効果の高い美容液

  • 保湿クリーム(1,000円):夜の保湿ケアとして手頃な価格のクリーム

サプリメント(3,000円~4,000円/月)

  • コラーゲンまたはヒアルロン酸(3,000円):肌のハリをサポートする1種類のサプリメント

月の予算2万円プラン

スキンケアとサプリメントに加えて、たまに美容クリニックでの施術を取り入れることができます

スキンケア(8,000円程度/月)

  • 化粧水(2,000円):上記同様保湿力の高い化粧水

  • 美容液(4,000円):アンチエイジング成分が含まれたワンランク上の美容液

  • クリーム(2,000円):しっかり保湿できる夜用クリーム

サプリメント(5,000円程度/月)

  • コラーゲンとビタミンCのセット(5,000円):コラーゲン+吸収を助けるビタミンCの2種類のサプリメント

美容クリニック(7,000円~1万円/月相当)

3か月に1回程度のボトックス注射やピーリング施術を年に数回行うことで、シワやたるみのケアを行います。

施術費用を年間で見て、月1万円以内に収まるように計画を立てましょう

月の予算3万円プラン

自宅でのスキンケアとサプリメントに加えて、定期的に美容クリニックでの施術を受けることができます。

スキンケア(1万円程度/月)

  • 化粧水(3,000円):保湿力が高く、エイジングケア成分が含まれた化粧水

  • 美容液(5,000円):シワやシミ、たるみを改善する成分を含んだ高機能な美容液

  • クリーム(2,000円):夜用のリッチなクリーム

サプリメント(5,000円~7,000円程度/月)

  • コラーゲン、ヒアルロン酸、ビタミンCのセット(5,000円~7,000円):複数の成分をバランス良く摂取できる3種類のサプリメント

美容クリニック(1万円~1万5,000円/月相当)

2~3か月に1回、ハイフ(HIFU)やレーザー治療などの高額な施術を受け、リフトアップや肌質改善を行います。

施術費用は年間で見て、月に1万円~1万5,000円の予算内に収まるように計画を立てましょう

※上記は家計の予算の観点から各エイジングケアの選択肢に優先順位を付けられるようになることが目的であり、各エイジングケアの金額は実際と異なる場合がございます。

数か月に1度受ける美容医療は、月単位で試算した場合に予算に収まっていることが大切

エイジングケアと家計のバランスを取る5つの方法

エイジングケアは、費用がかさむことも多く、家計に与える影響を考えることが必要不可欠です。

ここでは、家計とのバランスを取るための具体的な方法を紹介していきます。

1. 予算を決める

まず、エイジングケアにかけられる金額を決めることが重要です。

一般的に、家計の中で美容や健康にかける費用は、収入の5%~10%以内が適切とされています。

例えば、月収が30万円の場合、エイジングケアに使える金額は月1万5,000円~3万円が目安となります。

収入と支出のバランスを見ながら、この範囲内で無理のない予算を設定しましょう。

2. 施術の優先順位をつける

エイジングケアにはさまざまな選択肢がありますが、すべてにお金をかけるのは難しいため、何が自分にとって最も重要かを見極める必要があります。

例えば、シワやたるみが気になるなら高機能なスキンケア商品に重点を置き、肌質改善を目指すなら美容クリニックでの施術を検討する、というように効果が期待できる部分に集中投資することが大切です。

3. コストパフォーマンスを考える

高価なケア商品や施術が必ずしも効果的とは限りません。

エイジングケアの費用対効果を見極め、コストパフォーマンスが高い商品や施術を選ぶことが家計を圧迫しないポイントです。

例えば、スキンケア商品は、ドラッグストアで手に入る優れた成分を含むものでも十分な効果が得られることがあります。美容クリニックでの施術もクリニックごとに価格が異なるため、口コミや評判を調べて比較検討することが大切です。

ドラッグストアで手に入る化粧品のなかにもパフォーマンスの期待できる商品もある

4. 無理のない長期的な資金計画を立てる

エイジングケアは継続的な取り組みが必要なため、短期的に一気に費用をかけるのではなく、長期的な視点で計画を立てることが重要です。

例えば、年間でいくらまでエイジングケアに費やせるかを考え、その範囲内でケアを行うようにします。

具体的には、1か月のスキンケア費用、サプリメント代、美容クリニックでの施術費用をそれぞれリストアップし、必要に応じて月々の貯金や積立を行うことで、無理なくケアを続けることができます。

5. 期間限定で高額なケアを取り入れる

特別なケアを期間限定で取り入れる方法も効果的です。

例えば、イベントや重要な行事の前だけに高額な美容施術を受け、日常のケアは手頃な価格帯のコスメやサプリで行うといったメリハリをつけることで、家計への負担を軽減できます。

また、セールの時期やキャンペーンを活用し、定期購入で割引を受けるなど、効率よく資金を使う工夫もおすすめです。

エイジングケアと家計のバランスを取るには、無理をせず、計画的に予算を設定し、自分にとって効果的なケア方法を選ぶことが重要です。

無駄を減らし、効率的な自己投資を行うことで、家計を圧迫せずに美しさを保つことができます。

ここぞというときにクリニックでの美容医療を受けるというメリハリの付け方もおすすめ

家計を圧迫しないで継続的なエイジングケアを実現するためのポイント

  • 長期的な視点で無理のない資金計画を立てる:予算に合わせて計画を立て、無理なく長期的に継続できるケアを 選びましょう。美容クリニックでの施術は、頻度を調整しながら年間で予算を管理するとよいでしょう。

  • 優先順位を明確にする:最も効果を感じられる部分に予算を集中させ、不要な商品や施術は避けていきましょう。

  • 定期的に計画を見直す:肌の変化に応じてスキンケアや施術の内容を定期的に見直し、必要に応じて調整して  いくことが効果を持続させるためのポイントです。また、資金計画に関しても家計の収支と照らし合わせて調整していくことが大切です。

今まで美容医療には手が届かないと思っていた方も、ぜひ参考にしていただき、無理のない範囲でエイジングケアを検討してみてはいかがでしょうか。

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 家計の予算内でできる「美容クリニックのエイジングケア」月1万・2万・3万の具体例をFPが解説