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農林水産省が東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年9月)について、主産地等からの聞き取りを行い、その結果について発表しました。
聞き取りを行った、15品目の野菜の9月の価格については令和6年9月は、にんじんがお買い得の見込みです。
※平年並みとは、平年(過去5か年平均)との比率が90%以上、110%以下である。
※15品目の野菜:大根、にんじん、白菜、キャベツ、ほうれん草、ねぎ、レタス、きゅうり、なす、トマト、ピーマン、ばれいしょ、さといも、玉ねぎ、ブロッコリー
参照:農林水産省
それぞれの野菜価格の見通しについて見ていきます。
品目 | 9月の価格見通し (平年(直近5か月平均)比) |
だいこん | 平年を上回って推移 |
にんじん | 〈9月前半〉 平年を上回って推移 〈9月後半〉 平年並みで推移 |
はくさい | 平年並みで推移 |
キャベツ | 平年並みで推移 |
ほうれんそう | 平年を上回って推移 |
ねぎ | 平年並みで推移 |
レタス | 平年並みで推移 |
きゅうり | 〈9月前半〉 平年を上回って推移 〈9月後半〉 平年並みで推移 |
なす | 〈9月前半〉 平年を上回って推移 〈9月後半〉 平年並みで推移 |
トマト | 〈9月前半〉 平年を上回って推移 〈9月後半〉 平年並みで推移 |
ピーマン | 平年を上回って推移 |
ばれいしょ | 平年を上回って推移 |
さといも | 〈9月前半〉 平年を上回って推移 〈9月後半〉 平年並みで推移 |
たまねぎ | 〈9月前半〉 平年を上回って推移 〈9月後半〉 平年並みで推移 |
ブロッコリー | 平年を上回って推移 |
全体として、9月は「平年を上回って価格が推移」する見込みの野菜が多く見られます。
品目 | 主産地 (8月の入荷シェア) | 今後の生育及び出荷見通し | 8月の価格見通し (平年(直近5か年平均)比) |
だいこん | 北海道(52%) 青森(38%) | 北海道産は7月の播種時期における干ばつ、天候不順の影響に加え、高温等の影響により歩留まりの低下がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込みです。 青森県産は高温の影響により歩留まりの低下がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。 全体として、9月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込みです。 | 平年を上回って推移 |
にんじん | 北海道(92%) | 北海道産は6月から7月にかけての気温高により生育が良好であり、9月前半は平年を上回る出荷数量で推移する見込み。 9月後半は8月の高温と降雨の影響により歩留まりの低下が発生することで、 出荷数量は平年並みとなる見込みです。 全体として9月前半の出荷数量は平年を上回り、 価格は平年を下回る見込み。また、9月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込みです。 | 9月前半〉 平年を下回って推移 〈9月後半〉 平年並みで推移 |
はくさい | 長野(98%) | 長野県産は9月の高温と降雨の影響により歩留まりの低下がみられるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれません。 9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 |
キャベツ | 群馬(79%) 岩手(11%) | 群馬県産の生育は順調。岩手県産は8月の高温と降雨の影響により歩留まりの低下がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。 全体として、9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込みです。 | 平年並みで推移 |
ほうれんそう | 群馬(42%) 栃木(32%) | 群馬県産の生育は順調です。栃木県産は8月の高温の影響により生育不良がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。 全体として、9月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込みです。 | 平年を上回って推移 |
ねぎ | 北海道(20%) 青森(19%) 秋田(18%) | 茨城県産の出荷が減少し、北海道産・青森県産・秋田県産中心の出荷へと切り替わります。 北海道産の生育は順調。青森県産、秋田県産は8月の高温と降雨の影響により歩留まりの低下がみられるものの、大幅な出荷数量の減少は見込ません。 全体として、9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込みです。 | 平年並みで推移 |
レタス | 長野(85%) 群馬(11%) | 主産地において、8月の高温と降雨の影響により歩留まりの低下がみられるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれません。9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込みです。 | 平年並みで推移 |
きゅうり | 福島(29%) 群馬(18%) 埼玉(11%) 岩手(10%) | 福島県産・岩手県産に加え、群馬県産・埼玉県産の出荷が増加します。 福島県産・岩手県産は7月から8月の高温の影響等により生育不良等がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。後段産地の群馬県産・埼玉県産の生育は概ね順調。 全体として、9月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、9月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込みです。 | 〈9月前半〉 平年を上回って推移 〈9月後半〉 平年並みで推移 |
なす | 群馬(38%) 栃木(23%) 茨城(22%) | 群馬県産・栃木県産は7月から8月の高温の影響により、生育の遅れ、花落ち、歩留まりの低下がみられ、9月前半の出荷数量は平年並みで推移し、9月後半の出荷数量は平年を下回って推移する見込みです。 茨城県産は、台風、豪雨の影響による歩留まりの低下等がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。 全体として、9月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移し、9月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込みです。 | 〈9月前半〉 平年並みで推移 〈9月後半〉 平年を上回って推移 |
トマト | 北海道(17%) 千葉(17%) 福島(16%) 群馬(11%) | 北海道産・福島県産に加え、千葉県産の出荷が増加します。 北海道産・福島県産・群馬県産は7月以降の高温の影響により花落ち、生育不良がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込みです。 後段産地の千葉県産の生育は順調。 全体として、9月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、9月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込みです。 | 〈9月前半〉 平年並みで推移 〈9月後半〉 平年を上回って推移 |
ピーマン | 茨城(36%) 岩手(34%) 福島(13%) | 主産地では、8月の高温の影響による花落ち、生育不良等がみられます。 全体として、9月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込みです。 | 平年を上回って推移 |
ばれいしょ | 北海道(99%) | 北海道産は7月の干ばつの影響により小玉傾向であるものの、降雨による生育の回復を受け、9月の出荷数量は平年並みで推移する見込みです。 5月中旬以降、主産地における不作傾向を受け、平年を上回る価格で推移しており、価格は徐々に落ち着いてくるものの、9月は平年を上回って推移する見込みです。 | 平年を上回って推移 |
さといも | 千葉(67%) 埼玉(19%) | 千葉県産は干ばつの影響により小玉傾向であり、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。後段産地の埼玉県産の生育は順調です。 全体として、9月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、9月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込みです。 | 〈9月前半〉 平年を上回って推移 〈9月後半〉 平年並みで推移 |
たまねぎ | 北海道(96%) | 北海道産の生育は順調であり、9月の出荷数量は平年並みで推移する見込みです。 6月以降、主産地における不作傾向を受け、平年を上回る価格で推移しており、価格は徐々に落ち着いてくるものの、9月前半は平年を上回り、9月後半は平年並みで推移する見込みです。 | 〈9月前半〉 平年を上回って推移 〈9月後半〉 平年並みで推移 |
ブロッコリー | 北海道(57%) 長野(34%) | 主産地において、生育は順調であり、9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込みです。 | 平年並みで推移 |
参照:農林水産省
9月は全体的に野菜の価格が高く、家計にとっては苦しい月となりそうです。
「価格が平年を上回って推移」する野菜に関しては、代替品を利用すると食費節約につながります。
秋に旬を迎えるかぶは、これからの時期安価に買いやすい野菜です。形こそ違うものの、食感や味は大根に近いです。
名前に「冬」と入りますが、旬は夏という珍しい野菜。冬瓜が旬を迎えるピークは過ぎていますが、全国的に9月ごろまでは流通しています。
さっぱりとした味わいが特徴の冬瓜ですが、煮込むと柔らかく味もしみこみやすいため、大根よりも時短になります。
かぶは生食できますが、大根のようなシャキッとした食感はありません。
冬瓜については、生食すると苦味を感じることも。大根の代わりとして使うのなら、煮込み料理がおすすめです。
秋が旬のさつまいもは、ばれいしょと同じ芋類。
甘さや食感の違いはあるものの、コロッケやポテトサラダのようなばれいしょを使用する料理の素材として使えます。
秋から冬に向けて旬を迎えるかぼちゃは、9月以降が食べごろです。
まるごと1個買えばいろいろな料理にアレンジでき、じゃがいもに劣らないボリュームのあるおかずを作れます。
代用の注意点:さつまいも・かぼちゃともに、じゃがいもと比べて糖分が高く甘みがあります。
それぞれ合う料理や味付けが異なりますので、献立に合わせて賢く使い分けましょう。
おススメ保存方法 … キッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、野菜室で立てて保存
大量消費使いまわし可能な下ごしらえ … 水洗いして皮をむき、細切りにする
アレンジレシ … にんじんチヂミ、にんじんカレー、にんじんのフライドポテト風(おすすめ!)
参照:味の素park
9月は、全体的に野菜の価格が高いです。
平年より価格が上回るものが多く、この秋は食費のやりくりにも工夫をこらす必要があります。
≪執筆者撮影≫
年中19~30円ほどで買えるもやしはマスト。
≪画像元:業務スーパー≫
冷凍のミックス野菜はあれこれ揃える必要がないので、野菜炒めや焼きそばに活用すると節約&時短になります。
≪執筆者撮影≫
じゃがいも・たまねぎなどの日持ちする野菜については、お買い得な大袋を買っておくのもひとつ。
筆者は先日、業務スーパーで321円の大袋たまねぎを購入しました。
野菜の高値は続きますが、お手頃な野菜や冷凍品などを賢く使って乗り切りましょう。
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