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物価上昇に不安定な世界情勢。
【3月権利確定】株主優待銘柄6選 新設・拡充割した注目の銘柄
新NISAスタートも相まって資産形成への関心は高まる一方でが、投資デビューを悔やむ人も少なくありません。
本記事では、金融知識と心理面の観点から、投資初心者が陥りやすいNG例と対処法を解説します。
2024年1月にスタートした新NISA制度。
日本証券業協会「NISA口座の開設・利用状況の調査(証券会社10社・2024年3月末時点)」によると、2024年1~3月のNISA新規口座開設件数は約170万件、前年同期比の3.2倍となりました。
新NISA参入者からは、「毎日資産が減り続けてツライ」「悔しい!損切りしたら見計らったように上がった」など不満の声がSNSで見られました。
実際、株価はどのような動きをしたのでしょうか。
年初の3万3,000円台から3月には4万円超を記録、4月後半には3万7,000円を割り込みました。
5月には3万8,000円台後半まで回復しています。
全世界株式に分散するインデックスファンドとして人気のオルカンはどうでしょうか。
円換算したMSCI ACWI(除く日本)と日経平均を比較してみましょう。
≪画像元:TradingView≫
※1554 上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本
特定の商品を推奨するものではありません。
オルカンは、株価変動に為替変動が加わっています。
全体の傾向は日経平均と似ており、年初来の最高値と最安値は、ほぼ同じ時期にきています。
3月に投資を始めた人は、「買った瞬間に価格が下がり始めた」と感じて、がっかりしたかもしれません。
株価は波を打つように上がったり下がったりするもの。
企業業績、景気、金利、国際情勢、為替、政治などの要因で変動するのです。
「〇〇投信の一択でOK」
「〇〇社の個別株が儲かる」
インターネットや友人、家族のおすすめ情報を頼りに投資を始める人は多いようです。
勉強せずに、誰かに正しい答えを教えてもらえれば楽ですよね。
しかし、投資の世界は絶対儲かるという保証はありません。
金融知識が十分でない状態で投資を始めると、損失が出たと人のせいにしがちです。
初心者はインデックス投資信託で長期積立・分散投資から始めるのが王道です。
それほど知識がなくても、プロの力を借りて投資しやすいからです。
しかし、理解せずにいきなり個別株を始める初心者もいます。
企業分析は難しいため、個別株投資は中上級者向けと考えましょう。
おすすめ情報のつまみ食いだけでは、本質を理解するのは難しいもの。
まずは、書籍など信頼性のある情報源で体系的に学習しましょう。
最低限押さえておきたいポイントは、この後解説します。
「長期積立・分散投資がよい」と聞いたことがある人は、多いのではないでしょうか。
しかし実際には、おすすめの1銘柄に集中投資したり、一度に大金を投じたりする初心者が後を絶ちません。
相場が上昇している時に大金を投じたり、特定の銘柄・業種に集中投資すると、暴落時に大きな損失を被りやすくなります。
好きな企業や興味のある業種を応援することは、素晴らしいことです。
しかし、大事なお金をリスクにさらし過ぎて、資産を大きく減らしてしまっては、元も子もありません。
次の3つの分散投資を実践すると、市場の変動に左右されにくく、バランスよい運用ができます。
【1】資産の分散
株式だけでなく、債券や不動産、ゴールドなどを組み入れる
【2】地域の分散
日本一択、アメリカ一択ではなく、他の先進国や全世界に目を向ける。インドなどの新興国も魅力的だが、先進国より価格変動が激しい傾向にある
【3】時間の分散
毎月一定額を積み立てる「定額購入法(ドルコスト平均法)」が有効。高値掴みを押さえて安い時に多く買い、購入単価を平準化できる。
積立投資のはじめ方については、こちらの記事をご参照ください。
投資初心者にとって一番難しいのが、「価格変動に対する感情」です。
「価格変動が気になってしょうがない」「暴落に出会ったことがないから分からない」人は多いのではないでしょうか。
「底値で買って、高値で売って儲けたい」という感情に支配されると、冷静な判断ができず、相場下落時にパニック売りしてしまうことも。
20年以上の長期で分散投資を続けるには、どうしたらよいでしょうか。
ついつい、儲けに目が行きがちな資産運用。そもそも何のために始めましたか。
老後資金、子供の教育費など、今一度目的をはっきりさせましょう。
ざっくりでよいので、10年、20年単位のライフプランを立ててみましょう。
「天井を売らず底を買わず」という古い格言があります。
「天井や底の近辺で売りまたは買えば十分だと思いなさい」という意味です。
高止まりや下げ止まりはプロでもわからないものです。
人によってお金の扱い方は違うもの。
アメリカのファイナンシャル心理学によると、下記のようなマネー癖があると言われています。
渋りすぎ:ケチケチし過ぎて、1円たりとも損をしたくない
怖がりすぎ:リスクを過度に怖がる
使いすぎ:お金があると気分がよくなり、一度にお金を投じてしまう
などです。
このような傾向があると、過剰に価格変動に反応してしまいます。
心当たりがないかチェックしてみましょう。
投資初心者は、市場の変動に敏感になりがちです。
まずは、長期積立・分散投資で価格変動に左右されにくい運用方法から始めましょう。
次に、相場の下落耐性を育むために、長期投資の目的を明確にしてみましょう。
さらに、自分のマネー癖を知って、価格変動に反応し過ぎた理由を考えるとよいですね。
一緒に目的に向かって、ゆっくり長く運用を続けていきましょう。
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