老後の不安「老後資金不足」を解消する4つの考え方 変革に対応して資産を守る
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「老後の不安」と聞いて思い浮かべるのは、それぞれの立場や環境により内容は異なりますが、全体的に先行しているイメージでは「老後資金不足」に関しての不安感だと思います。

証券会社で株式を取引している場合の確定申告のやり方について

代表的なアンケート調査結果で説明します。


老後生活に対する不安の有無

生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/2022(令和4)年度

男女比はありますが、全体で82.2%と大半の人々が老後生活に対しての不安感があることがわかります。

老後生活に対する不安の内容

生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/2022(令和4)年度

老後生活に対する不安の内容といった不安要素の分類では、圧倒的に

「公的年金だけでの不安感」

「老後の日常生活での支障が出ること」

「自助努力準備不足を感じる」

といった老後資金不足についての不安が常にあるということがよくわかります。

老後不安を払拭するには老後鑑定ノウハウを利用しよう!

私たちはこうした不安感から解放されて豊かな老後を目指して生活していくためには、どのように考えて対策しながら生きてゆけばいいのでしょうか?

「老後鑑定」という言葉はあまり知られなていないと思います。

老後鑑定は一般社団法人(NPO法人)「老後鑑定協会」であり、「老後資金不足への不安払拭と豊かな老後生活への適切なアドバイスを行う」ことを得意とした非営利団体組織でもあります。

現在も協会認定試験をクリアして与えられる協会認定「老後鑑定士」によるFPアドバイスでの老後鑑定実施にて、リアル現状分析の把握と適合した問題解決策の提案及び支援等を行うことで、より豊かな老後生活への変革と実現を行っています。

今回のテーマでもある漠然とした老後不安に関しての問題解決に対しての考え方や着眼ポイントについても老後鑑定実績を数多くの蓄積しているそのノウハウや考え方などを理解することで、今後、私達が目指すべき方向性やビジョン等が明確にできるとも考えています。

老後鑑定士は豊かな老後の実現に向けて支援しています

老後鑑定から導く「豊かな老後」の構成要素とは?

「豊かな老後」を手に入れるためには、以下の4つの考え方が重要です。

  1. 大きな目で経済動向をつかむ

  1. 健康寿命をのばすことを心がける

  1. 資産寿命をのばす

  1. 円満な相続

4つの項目が総じてできていれば、自身での納得感も高くなり、安心感がうまれます

反対にこの4つの項目のどれか1つでも欠けていると「納得性は低くなる」という事実も知っておいていただきたいといことです。

資産寿命がのびて十分な老後資金が得られたとしても、健康寿命が十分でなく比較的、若い段階で健康を害されてしまい要介護状態になったら「豊かな老後で楽しく充実しているなぁ…」とは思えません。

大きな目で経済動向をつかむ

これから先の行く末を予測するにあたり、今、生活している国の現状は大まかでもよいのできちんと把握し、日本の現状をつかみましょう。

日本の現状をつかみましょう

日本を取り巻く現状の人口や国際的規模や立場、今後の政策ビジョンや考え方といったマクロ的視野でわかることを予め認知しておくことで、大きく外れた行動を以後に取ってしまうというリスク回避ができます。

統計ダッシュボード「世界と日本のすがた」

健康寿命をのばすことを心がける

健康状態を害すと、いくら老後資金が潤沢にあっても楽しめません。

それは「豊かな老後です」とは感じられません。

認知症患者数の増加

健康寿命に関して日本の現状を考察すると完治が困難とされている「認知症患者数の増加」や「要介護認定者割合の増加」が高齢化に伴い伸びていくという厄介な問題もあります。

要介護認定者割合の増加

日常の生活習慣における食生活の改善や運動の習慣化がより強く求められるところでもあります。

資産寿命をのばす

「老後までの期間を利用していかに資産形成を上手に運用していくか?」

「老後に至った後、どのように上手に資産の取り崩しを行うべきなのか?はたまた、どう資産枯渇を防ぐべきなのか?」

こうした不安感を取り除くべき期待感の1つに新NISAがあります。

新NISA制度を知ろう

2022年に岸田内閣が発表した肝いり政策「所得倍増計画」の名のもとに、これからは投資で増やそうと、2024年に新NISAの改正も決定。

過去の問題化されていた旧NISAの仕組み変更や規制の撤廃なども加えて、より利用がしやすい形での新NISAを生まれ変わらせて「貯蓄から投資へ」に向けての強化が図られました。

資産運用はなぜ必要なのか

この優位性を利用しない手はありませんし、運用期間が延長となりました「ideco(イデコ)」についてもまだ加入期間があります方はNISAとの併用で「全額控除制度」や「退職控除制度」「公的年金控除制度」などのご利用、W非課税商品での運用といった有効利用ができれば、かなりの投資効果もあると思われます。

無計画での投資や生活資金までを投資に入れてしまうといったような無謀で無計画な投資はお勧めできませんので、十分に気を付けてください。

無駄・無理のない計画的で長期的な投資を心がけてください。


「出口」に向けての戦略を忘れてはならない

投資運用成果に集中しすぎて視野狭窄になってしまう傾向があるのですが、

「長期運用ができて大きな老後資金を得た後に、長い老後人生に合わせるためにどう取り崩していくべきなのか?」

といった出口に向けての戦略を忘れてはいけません。ここをおろそかにすると失敗します。

運用資産と共に出口までの対策などもライフプランやキャッシュフロー表などの計画表を十分に利用しながら行動してください。

円満な相続

人生100年時代ともなり、今後の医療技術の発展や遺伝子工学の進展により、私たちの寿命はますます延びていくのではないでしょうか?

100年から、110年、120年と延びていくにおいて、資産保有が豊かにある方が抱く相続財産保持や相続税対策、遺産分割問題と「相続」に関しても悩みは尽きません。

「相続税かかからないのでうちは関係ない」

「相続人である子供や兄弟姉妹もすごく仲がいいから心配ない」

という方々も、実際には「まさか、こんなに揉めるなんて」と係争関係になるケースも体験してきました。

統計的にみても、裁判所で係争している件数割合が多いのも、相続財産が低い家庭です。

係争事案全体の内での占有は77.6%と8割にも迫ろうかというほどの勢いでもあります。

  

争族は相続財産が低い家庭でもおきます

意外と身近にもこのような落とし穴が口を開けて待っているということを私たちはもう少し知る必要がありそうです。

相続問題が起きてしまい残された遺族間での関係性が歪むと、円満相続はできないので、心穏やかな豊かな老後を迎えるのが難しくなります。

円満相続のためにやること

対策が打てる今からの段階で、視野も広げて対策を怠らないようにしてください。

参照:老後鑑定士協会

変革に対応する力が資産を守る

老後に向けた経済状況把握、資産形成や運用と使い方、健康寿命をのばす事、円満な相続対策こそが今後の人生を豊かにするために大切です。

これから先の人生100年以の時代を迎えるにあたり、私たちは過去の歴史が経験したことのない世界観へと歩みを進めようとしています。

インターネットやIT/AI(人工知能)といった国境といった境界線でさえ簡易に凌げて情報活用や操作ができる世の中になりつつあります。

通貨でも物理的紙幣や硬貨ではなく、暗号化された仮想通貨にて世界間での取引が今まさに開始されようと実験をしているような段階です。

こうしたことを日々の出来事を見聞きしていると「昔の常識、今は非常識」となり、過去に私たちが一生懸命になり身につけてきた一般常識や当たり前の感覚なども、ことごとく通用しない日常へと変化しながら更に一歩進んだ技術改革や情報改革により大きく変化していくのだろうと感じます。

日々、新しく変革していく世の中に対しては順応ができる能力や、新制度の罠「詐欺行為等々」に騙されない知識や感覚を身につけて生き抜いていくことが非常に大切になります。

2024年以降に起きている失われた30年からの変革

「貯蓄から投資へ」

「バブル期超過の日本株高の実現」

「デフレ脱却と銀行金利上昇化への期待」

「春闘における賃上げ期待感」

といった新しい流れは、今後の未来を占う上でも私達に取りましても非常に有意義で重要な出来事でもあり未来変革への挑戦です。

より豊かな老後形成に向けての第一歩を踏みだしてみてください。

情報提供元: マネーの達人
記事名:「 老後の不安「老後資金不足」を解消する4つの考え方 変革に対応して資産を守る