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筆者はNISAを始めて数年が経過しています。
「投資初心者にピッタリ」「始めなきゃ損」という言葉に惹かれ始めてみてはものの、実は不満に感じていることがありました。
現在NISAには、コツコツ投資の「つみたてNISA」とガンガン投資の「一般NISA」があり、どちらかを選ばなければなりません。
筆者はコツコツ無理なく投資をしたかったため、つみたてNISAを選びました。
つみたてNISAは年間40万円という枠があるため、月平均3万円の無理のない投資ができます。
しかし、投資に慣れてくるとコツコツでは物足りなさを感じるのです。
筆者は、つみたてNISAか一般NISAの同時進行ができないことが現在NISAの不満のひとつでした。
現在NISAのつみたてNISAは、1年間に非課税で投資できる枠が40万円と決まっています。
例えば、5月に40万円分のすべての枠を使って投資し、7月に20万円分を売却したとします。
つい「20万円分の枠が復活する」と考えますが、現在NISAでは枠の復活はありません。
7月に20万円分を売却しても、すでに5月に40万円分の枠をすべて使い切っているため、次の年がくるまで投資ができないのです。
筆者は「頑張って投資してごらん」と送り出されながらも、スカートの裾を踏まれているような不満を感じていたのです。
現在NISAは、つみたてNISAは20年間、一般NISAは5年間という非課税で運用できる期間が決められています。
20年間は長いようで短く、5年間はあっという間です。
筆者は「もしも19年間マイナスが続いて19年後に上がり始めても残された時間は短い」「もしも5年後にガタンと利益が落ちたらどうするのだろう」と常に悪い終点を想像していました。
筆者は、いずれやってくる強制終了の日を不満と不安に思っていたのです。
現在NISAも、利益に税金がかからず、NISAを通じて投資の楽しさを知った人もたくさんいます。
しかし、2024年1月から始まる新NISAは現在NISAで筆者が感じていた不満点を一挙に払拭しました。
ここからは、すでにNISAを始めている人も知っておきたい新NISAのすごいところをお話しします。
新NISAでは、コツコツ投資のつみたてNISAとガンガン投資の一般NISAが統合しました。
つまり、コツコツもガンガンも同時進行できるのです。
詳しく説明すると、新NISAは2階建て構造になり、1階部分がつみたて投資枠になり、2階部分が成長投資枠になりました。
つみたて投資枠は年間40万円(つみたてNISA)から120万円に大きくなり、成長投資枠は年間120万円(一般NISA)から240万円に大きくなりました。
新NISAでは「コツコツ投資(つみたて投資枠)だけ」「ガンガン投資(成長投資枠)だけ」でも可能です(成長投資枠の生涯非課税限度額は1,200万円まで)。
新NISAでは「コツコツ」か「ガンガン」さらに「コツコツとガンガンの併用」の3種類から選べるようになりました。
現行NISAでは、枠が復活することになりました。
例えば、5月までにつみたて投資枠120万円分の枠を使い、7月に20万円分を売却したとします。
現在NISAならば20万分を売却しても枠が復活することはありませんでしたが、新NISAでは売却した分の枠が復活します。
新NISAではスカートの裾は踏まれていません。
すでにNISAを始めている人の中には「新NISAの生涯投資枠1,800万円のほとんどを現在NISAで使ってしまった」と思っている人もいるかもしれません。
しかし新NISAは現在NISAとは全く違った新しい制度のため、すでにNISAを始めている人も新NISAの生涯投資枠は1,800万円から始めることができます。
現在NISAで投資した分は、そのまま現在の非課税期間内で持ち続けることができます。
新NISAでは、非課税で保有できる期間が無期限になりました。
つみたてNISAの20年間、一般NISAの5年間という期限がなくなったため「終わり方」を意識せず続けられるようになりました。
「もしも19年間マイナスが続いて19年後に上がり始めたら」「もしも5年後にガタンと利益が落ちたら」そのときには、悩まずに継続すればいいのです。
新NISAでは強制終了の日はやってきません。
新NISAは、大きく内容が変わりますが現在NISAと変わらないところもあります。
ひとつ目は、口座開設できる年齢が18歳以上であることです。
筆者は、自分の子どもにもNISAをすすめようと思っています。
古い書籍やネット記事では「20歳以上」と書いてあることがありますが、現在は成人年齢が18歳になっているため「18歳以上」で口座開設ができます。
ふたつ目は、ひとり1口座であることです。
すでにNISAを始めている人の中には「すでにNISA口座を持っているから新NISAの口座が開設できない」と思う人がいるかもしれませんが心配はいりません。
現在NISAはそのまま継続し、新NISAの口座は同じ金融機関で自動的に開設されます。
筆者は、ほったらかし投資のつもりでつみたてNISAを始めました。
ところが始めてみたら「ほったらかすしかないじゃないか」と感じ、少しばかりがっかりしていました。
しかし新NISAは現在NISAとは違ったレールを走る新しい制度です。
線路の長さは長くなり、走らせる車体も大きくなりました。
2024年から始まる新NISAのレールを自分らしい電車で走ってみてはいかがでしょうか。(執筆者:美大卒 式部 順子)
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