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これまでのJALの国内線航空券運賃は、以下のようなラインナップでした。
搭乗間際まで予約可能なものの運賃が高い「大人普通運賃」から、予約時期などの条件が厳しいものの運賃が安い「ウルトラ先得」まで、合計8種類です。
なかなか分かりにくいですね。
2023年4月12日搭乗分からは、以下の3種類に整理・統合されます。
シンプルになって分かりやすくなった印象です。
セイバー・スペシャルセイバー内でも、搭乗日までの日数に応じて段階的に運賃が変動します。
これまでは、先得などの割引運賃に対しては往復割引が適用されませんでした。
2023年4月12日搭乗分からは「往復セイバー」が新登場し、割引運賃に対しても往復割引が適用されます。
搭乗日75日前~前日まで購入可能で、搭乗日75日前までに往復で購入するのが、最もお得です。
12歳未満に適用されるこれまでの「小児普通運賃」は、大人普通運賃より25%引きでした。
先得などの割引運賃は大人普通運賃より25%以上お得ですので、小児運賃の方が大人の割引運賃より高いという現象が生まれていました。
2023年4月12日搭乗分からは、先得などの割引運賃より25%引きできるようになり、子連れ旅行には大きなメリットです。
障がい者割引なら各種割引運賃より20%、介護帰省割引なら10%引きされます。
これまでは、離島などへ行くのに2区間以上を乗り継ぐ場合、各区間の運賃の合計で計算されていました。
距離の割に割高な運賃の離島路線は、高いハードルです。
2023年4月12日搭乗分からは、距離に応じて運賃額が計算されますので、離島行きのフライトは実質値下げとなります。
国内線のファーストクラスやクラスJを利用する際、これまではファーストクラスがプラス8,000円、クラスJはプラス1,000円で利用できました。
残席があれば、1,000円追加するだけでフットレストもありくつろげるクラスJを利用可能で、非常にお得です。
2023年4月12日搭乗分からは「一律いくら」ではなく、予測残席数に応じて追加料金も変動するようになります。
変更後の運賃を見てみると、おおむね従来より割高となっています。
従来の「先得割引タイプA~ウルトラ先得」を購入したが55日以上前に取り消したい場合、これまでは手数料として440円を支払えば払い戻せました。
安い手数料ですので、早い段階でとりあえず購入しておくのがおすすめでした。
2023年4月12日搭乗分からは、55日以上前に取り消す際の手数料が一律440円から「運賃額の5%」と変更されます。
8,800円以上の運賃の航空券を取り消す場合は、従来よりも手数料が割高です。
2023年4月12日搭乗分より、JALの国内線運賃が激変します。
運賃制度はシンプルになり、お子さん連れの旅行や離島への旅行へ行きやすくなります。
一方で、上位クラスへの搭乗や「とりあえず」の予約はしにくくなるかもしれません。
いずれにせよ、新運賃でも早めの購入がやっぱりお得です。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
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