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≪画像元:三井住友銀行≫
特に今年は、銀行と三井住友カード共通のポイントプログラム「Vポイント」を打ち出しています。
Vポイントの便利さを、俳優・タレントさんの表情で語るユニークなCMが印象的です。
この内容について解説、Vポイントへの理解を深めていただきます。お付き合いください。
Vポイントはまだ、業界内の、限定された特殊なポイントという認識が強いかもしれません。
ですがこれから、一気に世に出ていくはずです。
Vポイントの特徴を見てみます。
大部分のクレジットカードに、カード利用でたまるポイントがあります。
最近はカード独自のプログラムでなく、楽天ポイント、dポイントなど、共通ポイントが直接たまるカードが増えました。
三井住友カードの場合、まだカード独自のプログラムの要素が強いですが、現在積極的に共通ポイント化を図っています。
最近、共通ポイント第1号である「Tポイント」との統合がアナウンスされ、名実ともに共通ポイント化していくことは確実です。
すでに単位も、1ポイント=1円にそろっています。
Vポイントは三井住友銀行の取引でもたまり、カードでためたポイントと共通利用できます。
振込手数料への充当にも利用できます。
SMBCグループ他社のポイントも、今後ここに集約されていくと思われます。
現状でも「セディナカード」のポイント交換先にVポイントギフトがあるように、すでに共通化が進行中です。
共通ポイントはポイントなので、増やしたくても「チャージ」の方法はありません。
ですがVポイントの場合、三井住友カード等のクレジットカードからチャージが可能となっています。
Vポイントの仕組みを、「共通ポイント」部分と、アプリで使う「電子マネー」部分とに分けているので、こんなことができるのでしょう。
感覚的にわかりにくいかもしれませんが、他の電子マネーを比較対象にすると理解しやすくなります。
「JREポイント」と「モバイルSuica残高」の関係によく似ています。
Vポイントはポイントと電子マネーを包括する存在であり、決済に使う電子マネー部分は「モバイルSuica残高」とパラレルです。
TV-CMは短い時間でインパクトを与えなければなりません。
「・・・の表情」のCMは印象的でしょうが、その中身は一体どういうことかと思う方もいるのではないでしょうか。
CMのバージョンごとに解説します。
Vポイントアプリを設定すると、バーチャルカード(三井住友カードとは別の、ポイント支払専用カード)が発行されます。
バーチャルカードを、Apple PayまたはGoogle Payでタッチ決済に設定すると、世界中でタッチ払いが可能だという意味です。
タッチ決済は国際規格(NFC)なので世界で使えるのですが、支払元のカードをVポイントのバーチャルカードにしておけばいいわけです。
タッチ決済でなく「iD」も利用できますが、こちらは国際規格ではない(Felica)ので国内でしか使えません。
「僕」の行きつけのお店は使えるのかもしれませんが、やや誤解を招きそうです。
Vポイントが決済に使えるのは、Visa加盟店すべてではありません。
あくまでも「タッチ決済」導入店舗に限るので、この点はご注意を。
Vポイントアプリに残高があっても、タッチ決済不可のお店では支払えません。
この場合は三井住友カード(現物)等を利用することになります。
5.0%(家族ポイントを活用すれば最大10.0%)還元店舗も増えたVポイント、積極的に使うとよくたまります。
CMの言う通り、ためましょう。
ただVポイントの、「ポイント交換先」はことごとく交換レートが落ちてしまいました。
実際に交換するのはおすすめしません。
交換せず、アプリでVポイントポイントの電子マネー部分にチャージし、タッチ決済等で利用しましょう。
タッチ決済以外では、
などの使い方が、等価のためおすすめです。
これについては、「カードを利用すればポイントがたまる」という当たり前の話にすぎません。
ちなみに三井住友カードはVISA主体ですが、Mastercardもあります。
Mastercardで貯めたVポイントも、アプリで決済に使う際はVISAタッチ(またはiD)なのでお間違えないように。
すでに見てきましたように、ためたVポイントは、Vポイントアプリにチャージし、Apple PayまたはGoogle Pay、つまりモバイル決済で使えます。
三井住友カードが、「カード業界で現状最高の分野」がこれです。
3大コンビニとマクドナルドに加え、ドトールコーヒーやサイゼリヤも5.0%還元となりました。
詳しくは関連記事をご確認ください。
Apple Pay対応のネットショップなら、Vポイントのバーチャルカードを支払元として決済できます。
まだそれほど多くないものの、楽天市場(一部店舗)やYahoo!ショッピング等が対応しています。
Google Payは、ネットショッピングの対応店舗は現状非常に少なく、「使えない」と理解しておいたほうがいいでしょう。
日本シリーズで大きく露出しているVポイントのCMを見てきました。
今後に期待のポイントプログラムです。
チャージして使えるのはいいのですが、三井住友カードからのチャージ還元率が0.25%に過ぎないのは難点です。
それでも、キャンペーンでポイントをもらうなど、どんどん使い道が広がっていくでしょう。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)
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