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【つみたてNISA】投資初心者が上限いっぱい1年運用してみた結果 銘柄と金額も公開
VTとは「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」のことで、これ1本で先進国から新興国まで全世界の株式に投資ができるETFのことです。
世界最大の投資会社であるバンガードが提供しているETFで、世界中から主要な投資先として注目されています。
超人気の米国はもちろんのこと、普段あまり投資先としてベストな投資信託を選定しづらい新興国まで幅広く投資できることからかなりの人気を博しています。
ETFとは「上場投資信託」のことで、個別銘柄の株式の様に証券取引所でリアルタイムに売買することができるのが特徴です。
経費率も投資信託と比べると安く、なるべくコストを抑えて投資したい方に人気です。
海外のETFに投資しようとすると為替の影響(米国ETFはドルで購入するため、円→ドルへ両替することが必要)があったり、厳密な意味での定額購入ができなかったり(最低1株単位で投資する必要があるため毎月定額投資のドルコスト平均法が使えない)と初心者には多少ハードルが高くなっています。
そんなETFに気軽に投資できるようにしたのがETF連動型の投資信託です。
ETF連動型投資信託を購入することにより、自動的にETFに投資していた場合と同様の投資結果を目指すこととなります。
投資信託だと毎月1万円や3万円投資するといった定額投資(ドルコスト平均法)が使えるので、「初心者はこちらの方が安心して投資できる」とETF連動型投資信託はとても人気の商品です。
先述のVT連動型の投資信託がいわゆる「全世界株式インデックスファンド」で「楽天・全世界株式インデックスファンド」(楽天VT)がその代表格となっております。
これまでVTといえば「楽天VT」一択といっても過言ではなかったのですが、SBI証券から新たなVシリーズとして「SBI・V・全世界株式インデックスファンド」(SBI VT)が登場することとなりました。
2022年1月31日が設定日となりますのでまもなく投資することが可能となります。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」も全世界の株式に投資できる人気ファンドですが、投資対象がVTではないのでここでは割愛致します。
同じETFに連動する投資信託であれば投資結果もほぼ同じになることは想定できます。
違いが出てくるとすれば投資にかかるコストの面になります。
特にインデックスファンドに投資する人はコスト面でファンドの選定をする人も多いのではないでしょうか。
以下、楽天VTとSBI VTのコスト比較になります。
楽天VI | SBI VT | |
購入手数料 | 無料 | 無料 |
信託報酬(運用コスト) | 0.212% | 0.1438% |
信託財産留保額(売却コスト) | 無料 | 無料 |
購入手数料と売却する際の手数料である信託財産留保額についてはどちらもネット証券を通して購入すれば無料です。
この2つのコストについては両VTのみではなく多くのインデックスファンドで無料となっていますのでここは比較対象となりません。
差が出てくるのが信託報酬(運用コスト)の面です。
SBIの方が安くなっています。
厳密にいうとこの3つのコスト以外にも隠れコストなるものが存在しますが、この隠れコストが上記信託報酬の差を埋めることはほぼないと考えます。
コスト面を考えると「SBI VT」の方がおすすめとなります。
これから全世界株式投資を始めるなら「SBI VT」がおすすめ!
コスト面で安い「SBI VT」の方が投資先としてはおすすめというのが結論となります。
これから全世界株式への投資を検討されている方は「SBI VT」で問題ないかと思います。
これまで「楽天VT」へ投資をしていた場合、
というのが現時点での結論となります。
確かに「SBI VT」の方がコストは安いですが、乗り換えの手間をかけてまでやるほどの差ではないと考えます。
もちろん少しでもコストを削減したいと考える投資家の方については乗り換えに賛成しますが、乗り換えのための手間は多くかかります。
投資を始めたばかりの初心者や、日々忙しいからほったらかし投資の実践として積立をしている方にとってはかなりの負担となることも想定されます。
既に「楽天VT」に投資をしている方はそのまま。
これから新たに全世界株式に投資を考えている方、もしくは追加投資を考えている方は「SBI VT」。
これが基本路線だと考えます。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)
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