人生は長いので、会社の倒産や解雇、自然災害のほか、未知のウイルスや病気の影響など、やむを得ない事情で借金をしてしまうケースもあるかもしれません。

金融機関に勤めて実感したのは、やむを得ない事情を抱えている人は一部で、ほとんどの人がギャンブルや浪費が原因で借金していることです。

この記事では「借金地獄に陥った納得の共通ポイント5つ」を紹介します。

元金融社員は見た!借金返済に漕ぎつけた顧客に共通する「納得のポイント」5つ

財布の中身がぐちゃぐちゃ

テレビやネット、書籍などで、「金運を吸い寄せるためにも財布の中身をキレイにしよう」というニュアンスの言葉を耳にします。

この言葉、元金融機関で勤めていたときの体験からすると、あながち迷信とも言えなさそうです。

借金の返済が滞りがちな人ほど、財布の中身が汚いことが多い傾向にありました。

支払いのときに財布を開くため、「うわぁ~、財布汚いから見られるの恥ずかしいなぁ」という人もいれば、お札をレシートといっしょに出して苦笑いするような人もいて、顧客との会話につながることも多かったのです。

話していると、「あらためて振り返ったら、レシートなんかをそのまま放置するようになった頃から借金しはじめたかも」と驚く人がほとんどでした。

「財布を整頓したよ」などと教えてくれた顧客は、支払いがスムーズになっていくようでした。

対策方法

「財布を整理するようになると、財布の中にいくらあるかがわかるようになり、これ以上使うとヤバイと判断できるようになってきた」という話を聞きました。

財布の中身を整理することで持っているお金を把握でき、ムダな浪費を抑えることにつながりそうです。

ムダな浪費を抑えることは、借金をしない生活につながります。

カバンの中身がぐちゃぐちゃ

カバンの中身がぐちゃぐちゃな人は、財布の中身がぐちゃぐちゃと似ているようで、少し違っていました。

カバンの中身がぐちゃぐちゃな人は、焦り気味で落ち着きがなく、常に時間に追われていて探し物をしている人が多い印象です。

カバンを持たない人はノープランで、あまり深く考えない人が多く、返済に行き詰っていても、のらりくらりとかわす傾向がありました。

対策方法

気が付いたときだけでもカバンの中を整理し、不要なものをカバンから出したり処分したりしてみてください。

カバンを整理する習慣がつくと、忘れ物もしにくくなり余計な出費がなくなったそうです。

衝動買いがクセ

身なりも質素だし、会話をしていても贅沢とは無縁のような人の中には、衝動買いが止まらないという人も多かったです。

自分では気づかないうちに衝動買いをしている顧客も多く、それを持って来て配ってくれることもありました。

「小さい頃からお金に縁がなくて」「気づいたら、いつもお金がない」という人が多かったです。

毎日500円でも衝動買いしていたら、1か月では1万5,000円と大きな金額になります。

ちょこちょこと衝動買いをしていると、自分が一体いくら使ったのかを把握することが難しいため「気づいたらお金がない」とパターンを繰り返すようです。

こういったことを繰り返していると借金まではしなくても、本来なら貯められるはずのお金をムダに出費してしまい、金運に恵まれていないと感じるかもしれません。

対策方法

家族や親しい友達に、自分に衝動買いのクセがないか尋ねてみてください。

衝動買いのクセがあるとわかったら「生活必需品以外に使った金額を毎日書く」を1か月ほど続けてください。

だいたいの出費を把握できると、お金の流れがつかめてきます。

「何にいくら使ったか」を知ることがムダな出費を防ぐ対策となります。

プライドが高い

・ 借金のことが相談できない

・ 借金で苦しいのに断れずに飲み会に行く

など、借金返済に漕ぎつけられない人はプライドが高いように感じました。

ママ友同士や個人事業主同士のお付き合いでも、そのようなケースは見られ、借金がかさんで苦しむことが多かったです。

対策方法

プライドでは借金は返せません。

借金の返済がある間だけでも「毎月の交際費を決め、お金がないときには誘いを断る」を徹底することが大切です。

プライドを捨てて借金していることを周囲に公言し、パチンコや飲みに行くのを辞めて昼も夜も掛け持ちで働いた人は、半年ほどで借金を返済しています。

面倒くさがりな人

何をするにも腰が重い人は、チャンスを逃すことが多くなります。

顧客の中でも、面倒くさがりな人が多く感じられました。

面倒くさがりが災いし、借入のタイミングを遅らせて保証人が保証するのを嫌がりはじめたり、審査が通りにくくなって借入金額が少なくなったりといったケースもありました。

自分で不動産屋に相談して自宅を任意売却したほうが手元にお金が残る可能性が高いのに、競売にかけられるまで動けなかったという人もいます。

対策方法

「面倒くさがり」はしみついたものなのでなかなか改善は難しいですが、「面倒くさい」と思ったらすぐ動くようにした顧客がいました。

動くことにより、条件のよい仕事を見つけたり、金融会社にとってはマイナスな選択ですが各金融機関に支払いの相談をして分割で支払う手続きをしたりしていた印象です。

「いままで面倒くさいと感じて動き出すまでの時間が短縮されたのか、面倒臭いを改善すると1日の活動時間が短くなり、時間にゆとりが生まれた」という人も多かったです。

リアル体験は参考になる

「財布の中がレシートやカードでパンパンだと金運を逃す」を迷信だと思っている人も多いかと思います。

しかし体験をもとにひも解いていくと、どうして金運を逃すのかという理由が見えてきます。

借金にハマる人の共通ポイントの中に自分が当てはまるものがあり、実際にお金がない、借金がある場合には対策方法を試してみる価値はあります。

お金の流れをよいものにして、潤いのある生活を手に入れてください。(執筆者:山内 良子)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 元金融社員が感じた「借金にハマる人」共通ポイント5つと、体験談から基づく対処法