【ブラジル】ボベスパ指数 124394.57 -1.24%
19日のブラジル株式市場は3日続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1565.69ポイント安(-1.24%)の124394.57で取引を終了した。125958.1から123317.3まで下落した。

売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。国内外での新型コロナウイルス変異株の感染が拡大していることが警戒され、リスク回避の売りが優勢。また、海外株安や原油価格の大幅下落も売り手掛かりとなった。一方、貿易黒字の拡大などが好感された。

【ロシア】MICEX指数 3693.42 -2.04%
19日のロシア株式市場は4日続落。主要指標のMOEX指数は前日比76.73ポイント安(-2.04%)の3693.42で取引を終了した。3744.27から3679.79まで下落した。

売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。原油価格の大幅安が資源セクターの圧迫材料。また、海外株安もロシア株の売り圧力を強めた。ほかに、新型コロナウイルス変異株の世界的な流行が引き続き警戒された。一方、成長の加速観測が好感された。プーチン大統領は19日、2021年の成長率について、4%前後になるとの見通しを示した。

【インド】SENSEX指数 52553.40 -1.10%
19日のインドSENSEX指数は続落。前日比586.66ポイント安(-1.10%)の52553.40、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同171.00ポイント安(-1.07%)の15752.40で取引を終えた。

売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏で推移した。新型コロナウイルス変異株感染の拡大ペースの加速が警戒され、リスク回避の売りを加速。また、国内の燃料価格の高止まりもインフレ加速懸念を高めた。

【中国本土】上海総合指数 3539.12 -0.01%
週明け19日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比0.18ポイント安(-0.01%)の3539.12ポイントと小幅ながら続落した。

投資家心理がやや悪化する流れ。世界的な新型コロナウイルス感染再拡大が不安視されたほか、米中関係の悪化も警戒された。バイデン米政権は16日、香港国家安全維持法(国安法)が香港で事業展開する外国企業に悪影響を及ぼすと警告。それに対し中国外交部の報道官は、「内政干渉だ」と反発した上で、「中国は必要な対抗措置をとる」などと米国をけん制した。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスに対する期待感は続いている。人民銀は先週、市中銀行の預金準備率を引き下げた。市場では、景気腰折れを回避するため、もう一段の引き下げがあるとの見方も流れている。

<CS>
情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は続落、投資家心理がやや悪化する流れ