31日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比54.03ポイント(1.78%)高の3095.47ポイントと7日ぶりに反発した。上海A株指数も上昇し、56.75ポイント(1.78%)高の3242.11ポイントで取引を終えている。

中国指標の上振れを好感。取引前に公表された5月の中国製造業PMIは、予想(51.4)を上回る51.9で着地した。景況判断の境目となる50を22カ月連続で上回るなか、国内景気の先行きが楽観されている。海外マネーの流入も改めて期待される状況。株価指数を算出するMSCIは6月1日付で、MSCI新興国指数に中国A株を組み入れる。30日までの6日続落で1年7カ月ぶり安値水準に落ち込んでいただけに、上海総合指数の値ごろ感も意識された。

業種別では、消費関連の上げが目立つ。中国乳業メーカーの内蒙古伊利実業(600887/SH)が10.0%高、家電メーカー中国大手の青島海爾(600690/SH)が6.7%高、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.5%高で引けた。

医薬関連株は軒並み上昇。なかでも、MSCIの指数に採用される銘柄が買われ、広州白雲山医薬集団(600332/SH)が5.8%高、通化東宝薬業(600867/SH)が4.8%高、上海復星医薬集団(600196/SH)が4.3%高などと値を上げている。また、CRO(医薬品開発業務受託機関)で中国トップの薬明康徳(603259/SH)は7.8%高と急反発。同社株は5月8日に上海上場し、30日は上場以来で初めて下落していた。29日の最高値に接近している。このほか資源・素材株、不動産株、自動車株、発電株、インフラ関連株、金融株などが物色された。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.13ポイント(0.04%)安の309.06ポイント、深センB株指数が1.07ポイント(0.10%)安の1096.02ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 31日の中国本土市場概況:上海総合1.8%高で7日ぶり反発、消費関連に買い