*09:13JST 株式会社ワイヤレスゲート×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3) ワイヤレスゲート<9419>

■ワイヤレスゲート 成田様
ありがとうございます。当社の事業構成についてご理解いただけたかと思いますので、次に、直近の業績推移と今後の方向性についてご説明いたします。まず、過去3年間の業績推移についてですが、主力であるWiMAXサービスの契約数がやや減少傾向にあるため、新たに月額課金型のサブスクリプション商品や物販を強化することで、売上高はほぼ横ばいを維持しております。2024年12月期の経常利益については、コスト構造の改善や、デジタルマーケティング事業への投資が一部後ろ倒しとなったこともあり、利益を確保している状況です。

一方で、2025年12月期はデジタルマーケティング事業への成長投資を本格化させる計画であり、一時的に減益を見込んでおりますが、売上高は増加する想定です。また、当社の主力である月額サービスの特性上、下期に売上が伸びる傾向があるため、2025年12月期の第1四半期時点の業績は、想定通りの進捗状況となっています。

今後の方向性としては、まず通信事業の安定的な拡大を図りつつ、新たな収益の柱としてデジタルマーケティング事業を育成し、持続的な増収・増益体制の構築を目指しています。WiMAXの新規契約獲得を維持しながら、周辺機器やタブレットといった物販事業にも力を入れてまいります。また、自社メディアの拡充や訪日外国人向けの販路拡大にも注力することで、主力である通信サービスの更なる成長を実現していきたいと考えております。

●DAIBOUCHOU
なるほど。今期は投資フェーズということで利益は一時的に圧迫されるものの、来期以降は収穫期に入り、利益率の向上が期待できるという認識でよろしいでしょうか?

■ワイヤレスゲート 成田様
はい、その通りです。2025年12月期は、成長に向けた投資を積極的に行う期間と捉えており、将来的な拡大に向けた基盤づくりを進めてまいります。

●DAIBOUCHOU
よく分かりました。来期の営業利益が5億円以上となれば、PER(株価収益率)を見ても割安と評価される可能性が高いですね。特にデジタルマーケティング事業は、今後倍増ペースで伸びていく計画とのことですし、非常に期待できる内容だと思います。

■ワイヤレスゲート 成田様
おっしゃるとおり、チャレンジングな計画ではありますが、インバウンド需要の増加を追い風に、直販を通じた成長をしっかり実現したいと考えております。

●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。では、次の質問です。eSIMを含めたデジタルマーケティング事業が急成長されているとのことですが、今期は売上5億円、来期は10億円以上と予想されています。今後、この事業の売上規模はどの程度まで拡大できる見通しでしょうか?

■ワイヤレスゲート 成田様
今後の成長戦略についてご説明いたします。当社は2024年2月に「中期経営計画2026」を発表し、現在はこの計画に基づき2025年12月期の施策に取り組んでおります。この中期経営計画では、「事業の成長軌道への回帰」を掲げており、安定収益源である通信事業の強化に加え、成長ドライバーとしてのデジタルマーケティング事業の拡大を進めております。2026年12月期には、通信事業で売上高90億円、デジタルマーケティング事業で10億円超を目標としております。

デジタルマーケティング事業はスピード感を持って様々なサービスにチャレンジしており、自社で開発・運営する強みを活かして、機動的な施策展開が可能です。こうした強みを背景に、着実な売上成長を目指しています。

2025年12月期につきましては、営業利益が一時的に減少する見通しです。これは、デジタルマーケティング事業における新たなメディアの立ち上げや広告施策などへの積極的な投資フェーズに入るためです。ただし、この投資が将来的な成長に直結すると考えており、2026年12月期以降の収益拡大に向けた布石として位置づけております。現時点では、計画通り順調に進捗しております。

●DAIBOUCHO
なるほど。今期に成長投資を行うというのは、それだけこのデジタルマーケティング分野に市場性・将来性があると見込まれているからだと理解してよろしいですか?

■ワイヤレスゲート 成田様
はい、ご認識の通りです。当社でもEC市場に関する調査を実施しており、通信関連商材も含めてインターネット上で商品を購入するという需要は確実に高まっていると実感しています。この成長市場に対して適切なタイミングで投資を行い、シェアの拡大を図ることが重要であると考えております。

また、今期の取り組みとしては、特に訪日外国人向けのeSIM販売を中心に、さまざまな通信商材を自社ECサイトで展開することを計画しています。ECを通じた直販は利益率が高く、事業としても収益性の高いモデルですので、重点的に強化してまいります。

加えて、当社にとって非常に重要な販売パートナーであるヨドバシカメラ様との関係強化にも引き続き注力しています。同社の営業力を活かし、通信関連サービスや物販商材の販売をさらに拡大することで、中期経営計画の目標達成に向けた取り組みを継続してまいります。

●DAIBOUCHO
やはりヨドバシカメラさんは非常に強力なパートナーだと感じます。筆頭株主でもあり、販売チャネルとしても極めて重要ですね。これまでの協力関係や、今後の販売戦略についてもお聞かせください。

■ワイヤレスゲート 成田様
はい、ありがとうございます。ヨドバシカメラ様とは、創業初期から非常に強固なパートナーシップを築いてまいりました。現在も筆頭株主として当社を支援いただいております。全国のヨドバシカメラ各店舗において、当社の主力であるWiMAXサービスをはじめ、スマートフォン向け保険やPC保険などのサブスクリプションサービス、さらにタブレットやVR関連の物販商品まで、幅広い商材を展開しております。

販売チャネルとしても、ヨドバシカメラ様はリアル店舗・EC双方で高い販売力と顧客信頼を誇ります。専門知識を持つスタッフによる丁寧な提案も魅力であり、当社としても売り方の研修や販売戦略の共有を通じて、店舗現場との連携を日々強化しています。今後も、売り場展開やキャンペーン施策の連携をさらに深め、販売力の一層の強化を図っていく予定です。

●DAIBOUCHO
ヨドバシカメラさんはスタッフの知識も豊富で、商品理解が必要な商材を販売する上で非常に信頼できるチャネルですよね。では、株主に関してもう1点お伺いしたいのですが、光通信様が御社株を大量保有されています。光通信との対話や、将来的な事業提携の可能性などはいかがでしょうか。

株式会社ワイヤレスゲート×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)に続く

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情報提供元: FISCO
記事名:「 株式会社ワイヤレスゲート×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)