SBSホールディングス<2384>は「LT×IT」で成長するメガベンチャーを標榜しており、業界トップティアの地位を確固たるものとし、あらゆる顧客の物流ニーズに応えるとともに、社会と共生し信頼される企業を目指すべく、2023年12月期からスタートする3ヶ年の中期経営計画「SBS Next Stage 2025」を策定した。
1. 重点施策 (1) グループ総合力の強化(グループプラットフォーム戦略と各社の独自戦略) a) 3PL事業 物流施設開発と融合した独自のビジネスモデルを展開することで、圧倒的な競争力を実現し、3PL事業で業界トップティアの地位を確固たるものとする。加えて、積極的な人財投入により営業開発力を強化し、既存顧客との取引深耕だけでなく、新規顧客並びに新規マーケットを積極的に開拓する。また、物流現場でのサービス提供に留まらず、経営目線でのロジスティックス戦略やスキームの提供など、高付加価値3PL(=4PL)を提案していく。高付加価値3PL(=4PL)の提案については、SBS東芝ロジスティクスのノウハウをグループで共有しながら展開する計画だ。新規開拓と既存深堀りの多面的な営業展開により売上高を着実に積み上げ、2025年12月期に2,560億円(2022年12月期は2,320億円)、物流事業に占める売上構成比54.7%(同53.5%)を目指す。
b) EC物流 国内BtoCのEC物販市場は2021年の13.2兆円※から2030年には20兆円(年率4.6%成長)になると予想されており、着実な成長が続くと見込まれる。同市場を積極的に取り込むことで、2030年12月期にグループのEC物流関連売上高を1,000億円上乗せする目標(「EC1000」プロジェクト)を掲げている。
c) 国際物流 SBSリコーロジスティクスを軸としたグループ海外事業の集約・再編はおおむね完了し、情報共有と効率化が進んでいる。構築したネットワーク基盤を活用し、国内3PL顧客の海外業務受託を中心に国際関連事業を強化していく方針だ。エリア別体制とし、中国・東南アジアではメーカーの生産物流に加えて国内3PL顧客の海外ビジネス受託を拡大する。米国・欧州は、グループ内連携により新規業務の獲得を目指す。また、その他国際物流事業の深堀りとして、第三者フォワーダーとの協業による新規案件獲得や、越境EC分野の顧客開拓に注力する。