a) クリエイティブソリューションの売上高 前期比37.6%増の52,937百万円と大きく拡大した。コロナ禍に伴う販促イベントの自粛や営業活動の制約等による影響を一部受けたものの、オンライン教育向け等の需要増により、主力の「ディスプレイ製品」のエントリーモデルや「ペンタブレット製品」の中価格帯モデルが急伸した。特に「ディスプレイ製品」は、2019年7月に発表した22インチサイズ及び2020年1月に発表した13インチサイズのエントリーモデルが大きく伸びた。また、競争激化のなかで縮小傾向にあった「ペンタブレット製品」の中低価格帯モデルについても大幅な増加に転じるとともに、プロ向けモデルについても営業活動の制約による影響を受けながらも売上増を確保することができた。したがって、コロナ禍に伴う巣ごもり的な需要(個人の在宅趣味用途等)に加え、オンライン教育やテレワークの普及などを追い風として、新たな需要を取り込めたことが大幅な業績の伸びにつながった。一方、「モバイル製品」他については、2020年3月期にラインナップを更新した製品によりモバイル製品が伸びたものの、モバイル製品以外のスタイラスペン製品が落ち込んだことから減収となった。
b) ビジネスソリューションの売上高 前期比9.1%減の3,741百万円と減収となった。市場動向や競争環境の変化による影響に加え、営業活動の制約も受けたことから、欧州を中心に金融機関向け液晶サインタブレットの売上が大幅に減少した。
a) AESテクノロジーソリューションの売上高 前期比8.4%増の18,727百万円と増収となった。コロナ禍に伴う生産サプライチェーンの制限や法人向けPC需要の一部伸び悩み等の影響を受けながらも増収を確保した。アクティブES方式のデジタルペン製品については、OEM提供先のメーカー各社から引き続き高い評価を得ているようだ。
b) EMRテクノロジーソリューション他の売上高 前期比15.4%増の33,126百万円とOEM提供先のメーカーからの需要増により増収となった。