a) ID・データ活用領域 マーケティング部門の組織横断連携を進めることで、「カスタマー・エクスペリエンス強化」を図り、デジタルマーケティングにより宣伝販促コストを2019年3月期比で10%の効率化を目指す。(対象部門:営業/マーケティング)
b) 製造・物流改革領域 書籍の製造・物流プロセスのデジタルショートラン/適時適量生産・出荷を可能とする新工場を2020年7月に稼働(倉庫の稼働は同年12月29日)させることで、「返品率」を2023年3月期に20%台まで引き下げていくことを目標とする(2019年3月期は30%台)。(対象部門:書籍事業/生産管理)
c) EC・ネットサービス領域 ストア運営のノウハウ共有と課金モデルを強化することで、「売上の最大化」と「EC会員350万人の更なる拡大」「越境ECの強化」に取り組んでいく。(対象部門:MD事業/PF事業/書籍事業/Webメディア事業/映像・アニメ事業)
(2) 個別戦略 a) 出版事業 出版事業の重点戦略として、ボーンデジタルとUGCの強化(カクヨムロイヤルティプログラム等)、紙以外発の新規IP創出(Vtuber、WEBTOON※の開発、映像やゲームの原作開発)、海外現地制作及び海外企業との合作推進、電子書籍展開/世界展開(コミックの世界同時立上げ、ブックウォーカーの世界展開)等を推進していく。
※WEBTOONとはデジタルコミックの一種。
b) 映像・ゲーム事業 映像・ゲーム事業の重点戦略として、グローバル作品の開発(グローバル人材の招聘やグローバル企業との連携)、海外OTT※との連携(大型ライセンスや共同制作、自社アニメスタジオの設立/出資等)、海外マーケティング強化(新規海外拠点設立、マーケティング人員強化)、アニメとゲームの連動(アニメIPゲームの開発等)に取り組んでいく。
※OTT(Over the Top)とは、動画・音声などのコンテンツをインターネットを通じて配信するサービスプロバイダーを指す。
c) Webサービス事業、その他事業 その他では、製販文化発信一体型施設となる「ところざわサクラタウン」の立ち上げ、リアルイベント&グッズ展開(グローバル展開を視野に入れた企画開発、アニメデッキ・ハレスタ等の顧客接点強化)、Webサービスのファンコミュニティ強化(ニコニコチャンネル拡大、作家サロン展開)、新たなデジタル体験の取り組み(教育事業の成長、サブスクリプションサービスの開発等)に注力していく。