米国株式相場は上昇。ダウ平均は269.93ドル高の25898.83、ナスダックは101.97ポイント高の7853.74で取引を終了した。米中貿易摩擦を巡って週末に対決姿勢を鮮明にしていたトランプ大統領だが、G7で米中交渉再開に前向きな姿勢を示すと、警戒感が和らぎ買いが先行。前週末の大幅下落を受けた買い戻しの動きもあり、終日堅調推移となった。セクター別では全面高となり、特にメディアや耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。

米中貿易摩擦の懸念が後退し、マイクロン・テクノロジー(MU)やアドバンスド・マイクロ・デバイシズ(AMD)などの半導体セクターが買い戻された。製薬のアムジェン(AMGN)は、同業セルジーン(CELG)の乾癬治療薬の取得を発表して堅調推移となった。また、バイオ医薬品のブリストル・マイヤーズ(BMY)は、セルジーンによる同薬売却が、同社との740億ドル規模の買収完了に向けた計画の一部であると発表し買われた。衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(DISH)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇した。

電気自動車のテスラ(TSLA)は、米中対立による人民元安を受け、30日に中国での自動車販売価格を値上げすることを明らかにし上昇した。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ269ドル高、トランプ大統領の米中交渉への楽観姿勢を好感