同社は、CRMで必要な機能をインタラクティブ、インテリジェンス、アナリティクスといった機能で網羅するAdvanced CRM Platformの構築を推進している。すなわち、Advanced CRM構想におけるプラットフォームとして、クライアント企業と消費者との最適な接点を創出するにとどまらず、消費者や業務に関する知見の提供、さらには消費者の価値観の分析による最適モデルの提案までを行うというもの。このAdvanced CRM Platformの展開を進めることにより、同社は課金型ビジネスやレベニューシェアといった利益率の高いビジネスモデルを実現するとしている。既に2018年2月期には、伊藤忠グループのCTCと共同開発の、AIを活用した自動音声対応ソリューション「BellCloud AI for IVR」の提供を開始し、消費者に対する一次対応において、従来の音声ガイダンスを聞いての電話機プッシュ操作(例:「XXの方は、1番と♯」「●●の方は2番と♯」)ではなく、音声認識とAIを活用することで、音声による双方向の会話での一次対応を実現している。
また、中期経営計画における「人材マネジメントの高度化」の施策等が評価され、日本政策投資銀行より、コールセンター業界初の「DBJ健康経営格付」を取得した。昨年度導入した就業者支援AI-Chat「AI-Chat for Staff」は、シフト、休暇、勤務時間の照会に加え、様々な意見や要望の収集等に活用されている。さらに、従来の採用基準に満たないスキル不足の人材を採用し、就業支援することで即戦力化する就業支援施設「SUDAchi(すだち)」を池袋のコールセンター拠点内に開設し、パソコン等のスキル不足の求職者や多言語コールセンターでの勤務を希望する外国人求職者等に対応している。今後は、全国で同様の施設を展開する予定である。