a) 戸建住宅事業 戸建住宅事業の売上高は55,621百万円(前期比2.6%増)、セグメント利益は2,129百万円(同0.7%増)となった。サブセグメント別の売上高は外壁工事が14,171百万円(同4.2%増)、住設工事が25,496百万円(同3.8%増)、建材販売が9,338百万円(同2.8%増)と増収を維持した一方で、住設販売は6,614百万円(同5.1%減)と減収となった。住設販売が減収となったのは、この部門はマージンが相対的に低いため社内リソースを住設工事に多く配分している結果であり、当初から想定されていた範囲内であることから、特に懸念される内容ではなかった。
b) 大型物件事業 大型物件事業の売上高は6,858百万円(前期比5.5%増)、セグメント利益は590百万円(同100.5%増)となった。サブセグメント別では、タイル工事が2,586百万円(同0.3%減)となったが、これは主な市場であるマンションの完工が少なかったことに加え、一部工事が工程の端境期にあったことなどによる。一方で住設工事は、ビルの空調工事やリニューアル工事が好調であったこと等から売上高は4,272百万円(同9.4%増)と増収を維持した。利益面においては、前期には不良工事にかかる張替え費用85百万円が含まれていたこともあり大幅な増益となったが、これを除いてもセグメント利益は増益であった。
(3) 重点課題の達成状況 同社が「重点課題」とした各課題の達成状況は以下のようであった。
a) サイディング 金額は2,684百万円となり前期比では12.9%増となり好調であったが、社内目標3,150百万円には届かず、達成率は85.2%にとどまった。案件は多くあるものの、工事が追い付いていないのが実情で、今後は工事の進捗を効率よく進めることが重要だ。
b) サイディングプレカット あらかじめ工場でプレカットしてから現場で工事を行う工法で、廃材削減、工期効率の良い施工が実現可能となるため今期から積極的に取り入れている。2017年9月期は545棟を完工した。通期目標が720棟とかなり高かったことから達成率は75.7%となったが、あくまで社内目標なので業績に大きな影響を与えるものではない。