■今後の見通し

2017年12月期についてアイ・エス・ビー<9702>は、売上高17,000百万円(前期比26.9%増)、営業利益680百万円(同124.7%増)、経常利益700百万円(同115.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益420百万円(同139.9%増)と大幅な増収増益を計画している。

売上高は中期経営計画と同じとなる一方、営業利益は680百万円で計画には未達であるが、のれん償却費(170百万円)を戻したEBITDAという指標では850百万円に近い数字となり、売上高同様、中期経営計画の業績計画に概ね到達することになる。

この業績計画には、2017年12月期から新たに連結子会社となるアート及びアートサービス(株)の業績貢献が含まれており、これが業績を大きく押し上げると期待されている。

2018年12月期からスタートする次期中期経営計画を、“やり残したことを再チャレンジする3年間”ではなく、“新たなステージにチャレンジする3年間”とするためには、2017年12月期の業績予想の達成できるか否かは、極めて大きな意味を持ってくると弊社では考えている。

分野別の見通しは「業績の動向」の中で述べたとおりだ。2017年12月期の注目ポイントは、やはり新事業の業容拡大にあると弊社では考えている。具体的には、買収したアートにおいて、1)増収に転じることができるかどうか、2)ISBのソフト開発力を生かした新製品が出てくるか、の2点に注目している。また従来からの6事業では、MDMの高成長持続や、公共ブロードバンド無線やWi-SUNの本格的な需要立ち上がりに期待が高まる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 アイエスビー Research Memo(11):17/12期は増収増益予想。中計の業績計画に対しての達成を目指す