RIZAPグループ<2928>は13日、フリーペーパー発行部数で国内トップのぱど<4833>と資本業務提携契約を締結。ぱどの第三者割当増資を引き受け、振り込み期日である3月31日に子会社化することを決定したと発表。同社の引受株式数は13,513,515株(1株につき74円)の予定で、第三者割当増資後の発行済み株式総数の71.11%にあたる。

同社グループは、これを機に本格的なメディア事業へ進出する。グループ各社の販売機会の最大化、マーケティング効率・宣伝広告費等の適正化、将来の事業の柱創出を目的に、ぱどを「RIZAPメディア事業グループ」構想の中核企業として迎える。日本文芸社による出版事業、北斗印刷による印刷事業に、ぱどの地域メディア事業などのRIZAPグループ内のメディア関連の事業・機能を集約する。従来の強みである、マス・マーケティング力に、国内発行部数トップの地域密着型メディア「ぱど」を組み合わせたベストミックスにより、グループ全体のマーケティングコストの低減を図るとともにマーケティング機能の強化を目指す。

ぱどは、読者層の8割が20~40代であり、RIZAPのメインターゲット層への訴求力がさらに高まることが期待される。RIZAPグループ各社がぱどへの広告出稿を積極化させることや、グループ各社の事業と親和性の高い新媒体の発行などグループシナジーの最大化により、ぱどの急速な業績回復を図るとともに、フリーペーパー発行部数を2020年度までに2,000万部規模(現状1,188万部)まで拡大する成長路線への転換を進めていく。

RIZAPグループにおけるメディア事業のグループシナジーの実例としては、日本文芸社によるRIZAP関連書籍の出版があり、好調な売れ行き実績がある。今回のぱどの子会社化も現実的なグループシナジーの発揮が見込まれ、メディア事業は同社グループの成長スピードをもう一段階引き上げる効果が期待される。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 RIZAP−G---フリーペーパー発行トップの「ぱど」と戦略的資本業務提携、メディア事業に本格参入