■株主還元

カドカワ<9468>は、企業体質の強化、将来の事業展開に備えた内部留保の充実により永続的な企業経営を行うことを前提として株主を始めとするステークホルダーに対する利益配分を継続的に実施することが重要であると考えており、その上で株主の利益還元を重要な経営課題として認識し、期間業績を考慮に入れて検討するとしている。

2017年3月期の配当金は2016年3月期と同額の1株当たり20円(配当性向は33.9%。16年3月期は20.2%)を継続する計画となっている。また、同社では株主優待制度を導入している。その内容は、100株以上を1年以上継続して保有(株主名簿に連続3回以上記載)した株主に対して、文庫3冊または新書3冊またはコミック3冊または単行本2冊または映画チケット(ムビチケ)2枚または、電子書籍購入ポイント3,000ポイント付与またはDVD・ブルーレイ1点またはニコニコグッズ1点を贈呈するというもの。なお、3年以上継続して保有(株主名簿に連続7回以上記載)した株主に対しては、長期優待制度を設けており文庫2冊または新書2冊またはコミック2冊または単行本1冊または映画チケット1枚または電子書籍購入ポイント1,500ポイントが追加される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )



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情報提供元: FISCO
記事名:「 カドカワ Research Memo(9):株主の利益還元を重要な経営課題と認識、期間業績を考慮した配当を実施