*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米経済指標にらみもクロス円に連れ高 3日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。今晩発表の米経済指標は強弱まちまちとみられ、過度なドル買いは抑制される見通し。一方、日本の為替介入への警戒は一服し、ユーロ・円や豪ドル・円に追随しそうだ。

前日発表された米経済指標でJOLTS求人件数は想定外に増加したが、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は講演でインフレ鈍化を認め、引き締め長期化の思惑は一服。金利高が抑制されるとドル売り先行でユーロ・ドルは1.0740ドル台に持ち直し、ドル・円は161円60銭付近で戻りの鈍い値動きに。ただ、本日アジア市場は国内勢によるドル買いのほか日本株高を好感した円売りで、ドルは161円半ばを維持した。

この後の海外市場で米経済指標は強弱まちまちの見通し。このうちADP雇用統計が予想通り前回を上回り長期金利が持ち直せば、引き締め的な米金融政策への思惑からドル買い先行。ただ、5日の雇用統計で平均時給は鈍化が予想され、インフレ圧力の低下が見込まれる。明日の独立記念日に伴う休場を前にドルは利益確定売りも出やすい。半面、日本の介入への警戒は和らぎ、クロス円が堅調地合いならドル・円は連れ高しよう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・6月サービス業PMI改定値(予想:52.6、速報値:52.6)
・17:30 英・6月サービス業PMI改定値(予想:51.2、速報値:51.2)
・18:00 ユーロ圏・5月生産者物価指数(前年比予想:-4.1%、4月:-5.7%)
・20:00 ウィリアムズNY連銀総裁討論会参加(ECBフォーラム)
・21:15 米・6月ADP雇用統計(予想:+16.5万人、5月:+15.2万人)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.5万件、前回:23.3万件)
・21:30 米・5月貿易収支(予想:-765億ドル、4月:-746億ドル)
・21:30 カナダ・5月貿易収支(予想:-12.7億加ドル、4月:-10.5億加ドル)
・22:45 米・6月サービス業PMI改定値(予想:55.0、速報値:55.1)
・23:00 米・6月ISM非製造業景況指数(予想:52.6、5月:53.8)
・23:00 米・5月製造業受注(前年比予想:+0.2%、4月:+0.7%)
・23:00 米・5月耐久財受注改定値(前月比予想:+0.1%、速報値:+0.1%)
・23:15 ラガルドECB総裁閉会あいさつ(ECBフォーラム)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月11日-12日会合分)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米経済指標にらみもクロス円に連れ高