*07:24JST NY為替:シカゴPMI改善と長期金利の上昇を受けてドル買い強まる 30日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円25銭まで下落後、148円51銭まで上昇し、148円20銭で引けた。米10月コアPCE価格指数の伸びが想定通り鈍化し21年4月来で最低となったほか失業保険申請件数の増加で労働市場の減速も証明され、利上げ終了が正当化されるとの見方にいったんドル売りが優勢となった。しかし、11月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が予想外に50を回復し昨年5月来で最高となると金利上昇でドルの買い戻しが加速。月末の実需買いも強まったと見られる。

ユーロ・ドルは1.0949ドルまで上昇後、1.0879ドルへ反落し、1.0889ドルで引けた。ユーロ圏11月消費者物価コア指数速報値が予想以上に鈍化し、欧州中央銀行(ECB)の4月の利下げ開始をすでに織り込みユーロ売り材料となった。ユーロ・円は161円15銭から161円94銭のレンジで上下に振れた。ポンド・ドルは1.2678ドルへ強含んだのち1.2604ドルまで反落。英中銀のグリーンMPC委員のタカ派発言を受けたポンド買いが下支えとなった。ドル・スイスは0.8771フランへ上昇後、0.8685フランまで下落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:シカゴPMI改善と長期金利の上昇を受けてドル買い強まる