6日のドル・円は、東京市場で136円29銭から137円43銭まで上昇。欧米市場では135円97銭まで下げた後、137円09銭まで反発し、137円03銭で取引終了。本日7日のドル・円は主に137円を挟んだ水準で推移か。米政策金利のピークは従来予想を上回る可能性があるため、目先的にリスク回避的なドル売り・円買いは縮小する可能性がある。

6日の米国債市場で債券利回りは全般的に低下したが、2年債利回りが10年債利回りを大幅に上回る状態が続いている。両者の格差は1981年9月以来の水準まで拡大しているが、市場参加者の間では「この状態は利下げの可能性が高まるまで続く」との見方が多いようだ。利上げの最終局面は来年3月になるとの見方が増えているようだが、「利下げ開始時期を予測することは引き続き難しい」との声も聞かれている。利下げ開始時期が2024年以降となった場合、米国経済の停滞は長期化するとの見方も出ている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米政策金利の先高観を背景にドル売り縮小の可能性