1日のドル・円は、東京市場では114円99銭から115円29銭の範囲内で推移。欧米市場では、115円06銭から114円70銭まで下落し、114円87銭で取引終了。本日2日のドル・円は主に114円台後半で推移か。原油価格の上昇が警戒されており、リスク回避的なドル売り・円買いがさらに強まる可能性は低いとみられる。

報道によると、米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は1日、ウクライナ情勢を受け連邦準備制度理事会(FRB)が直面する経済情勢は大きく変化したとの見方を示した。1日の米国債券市場では安全逃避的な債券買いが続いており、10年債利回りは一時、1.680%近辺まで低下した。原油価格の大幅な上昇は米国経済を圧迫し、政策金利見通しにも大きな影響を与える可能性があることから、2年債、10年債などの利回り水準は低下した。3月15-16日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で利上げが決定される見込みだが、引上げ幅は0.25ポイントにとどまる可能性が高いとみられている。

CMEのFedWatchによると、5月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ポイントの追加利上げが決定される確率は1日時点で97%程度となっているようだが、ウクライナ情勢が改善しない場合、5月の利上げ確率は低下するとの見方が増えている。為替については米長期金利が低下しても安全逃避のドル買いがしばらく続く可能性がありそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:原油高を警戒して円買い拡大の可能性低い