8日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円53銭まで下落後、109円88銭まで上昇し引けた。米週次新規失業保険申請件数が予想外に前回から増加したほか、東京都に4度目の緊急事態宣言が発動されたことを受けて新型コロナウイルス変異型感染拡大が世界経済の回復を抑制するとの思惑に長期金利の低下に伴うドル売りに拍車がかかった。リスク回避の円買いも目立った。

  
ユーロ・ドルは1.1833ドルから1.1868ドルまで上昇して、引けた。低調な米国の雇用関連指標を受けたドル売りが優勢となったが、欧州中央銀行(ECB)が金融政策戦略レビューで、インフレ目標を2%に引き上げたため、長期にわたり緩和策を維持する可能性を織り込むユーロ売りが上値を抑制。

  
ユーロ・円は129円73銭から130円17銭のレンジで上下に振れた。

  
ポンド・ドルは1.3742ドルまで下落後、1.3797ドルまで上昇。



ドル・スイスは0.9172フランから0.9134フランまで上昇した。






[経済指標] ・米・先週分新規失業保険申請件数:37.3万件(予想:35.0万件、前回:37.1万件← 36.4万件)・米・失業保険継続受給者数:333.9万人(予想:335.0万人、前回:348.4万人←346.9万人) <KY>
情報提供元: FISCO
記事名:「 7月8日のNY為替概況