米国株式市場は上昇。ダウ平均は131.02ドル高の34633.53ドル、ナスダックは18.43ポイント高の14522.38で取引を終了した。週次の失業保険申請件数がパンデミックによる経済封鎖が始まった昨年3月中旬以降で最小となったため労働市場の回復期待が一段と強まり、寄り付き後、上昇。引き続き原油高も手伝い終日堅調に推移し、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では、エネルギーや耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、食・生活必需品小売りが下落。

航空会社のユナイテッド(UAL)は経済の正常化に伴う需要拡大を見込み2026年までに2万5000人の人員を新たに採用、さらに、航空機受注する計画が業績回復期待に繋がり、上昇した。石油会社のエクソンモービル(XOM)やシェブロン(CVX)は、原油高で収益増が見込まれ、それぞれ上昇。小売りのギャップ(GPS)はアナリストの目標株価引き上げで上昇した。一方、半導体メモリーメーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)はユタ工場をテキサス・インスツルメンツ(TXN)に売却する計画を発表し、下落。小売りドラッグストアのウォールグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は四半期決算の内容が予想を上回り、第3四半期の見通しを引き上げたものの、高ベースでの成長持続が不可能との懸念が浮上し、下落した。

ドーナッツチェーンのクリスピークリーム(DNUT)はナスダックに上場。新規株式公開(IPO)価格を下回る16.3ドルで始まったが、終値は21ドルとIPO価格17ドルを上回った。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ131ドル高、失業保険申請件数の減少を好感