28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円56銭から103円90銭まで上昇し、103円78銭で引けた。米国の追加経済対策法案、歳出法案の成立で政府機関閉鎖を回避したほか、景気回復の見通し改善で債券利回り上昇に伴うドル買いやリスク選好の円売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.2240ドルまで上昇後、1.2203ドルまで反落したが、1.2215ドルで引けた。ユーロ・円は126円45銭から126円96銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3535ドルへ強含んだのち、1.3430ドルへ反落。英国は欧州連合(EU)と離脱後の自由貿易協定(FTA)で合意し、合意なき離脱リスクを回避したものの、新型コロナウイルス変異種の感染拡大に伴う規制強化などが英国経済への新たな脅威となり、ポンドは伸び悩んだ。ドル・スイスは0.8876フランへ下落後、0.8902フランまで上昇した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米追加経済対策法案成立で景気見通し改善