米国株式相場は続伸。ダウ平均は527.24ドル高の26269.89ドル、ナスダックは74.54ポイント高の9682.91ポイントで取引を終了した。中国の5月サービス業PMIが予想外のプラス成長に回復したほか、米国の5月ADP雇用統計やISM非製造業指数も予想を上回ったためV字型回復への期待から大きく上昇して寄り付いた。米国政府が第4弾の経済支援策を検討中との報道も好感され、引けにかけてさらに上げ幅を拡大した。セクター別では、銀行、自動車・自動車部品が上昇、一方、ヘルスケア機器・サービスが下落した。

ビデオ会議サービスを提供するズームビデオ(ZM)は、昨日引け後に発表した第1四半期決算が予想を大幅に上回り急伸。配車サービスのリフト(LYFT)は、5月の顧客数が4月比26%増となったと発表したほか、アナリストによる目標株価引き上げで上昇した。航空機メーカーのボーイング(BA)は、欧州の旅行会社TUIと737マックス機を巡る補償で合意にいたったとの報道が好感され上昇した。

一方で、老舗宝石店のティファニー(TIF)は、フランス高級ブランドグループのLVMHによる買収の行方が、新型コロナウイルスや全米抗議デモの影響で不透明になったとの報道を嫌気し売られた。鶏肉加工のピルグリムス・プライド(PPC)は、幹部が価格操作の疑いで起訴されたとの報道が嫌気され急落。同業のタイソンフード(TSN)も軟調推移となった。

ワーナーミュージック(WMG)は本日(3日)ナスダックへの上場を果たし、今年最大のIPOとなった。IPO価格(25ドル)を20%上回って初日の取引を終え、好調な出だしとなった。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ527ドル高、速やかな景気回復期待広がる(3日)