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大幅反発。本日は自動車株が全般買い優勢の展開になっている。為替市場で108円台後半にまでドル高円安が進んでいること、世界的な自動車販売回復の流れなどが好感されている。日本メーカー4社が発表した5月の米新車販売台数は前年同月比21%減となり、4月の同52%減からマイナス幅が縮小。また、中国の5月自動車販売も4月の同0.9%増から11.7%増に増加幅が拡大している。
アイサンテクノ<4667>:1996円(+64円)
大幅に4日ぶり反発。トヨタ自動車<7203>グループのトヨタマップマスター(名古屋市)とソフトウェアの研究・開発を手掛ける三英技研(広島市)とともに5月7日に走行軌道生成装置、走行軌道生成方法、走行軌道生成プログラムのほか、記録媒体の特許を取得したと発表している。特許取得で自動運転システムの実用化が進展しているとの期待が高まり、投資資金が流入しているようだ。
日精工<6471>:875円(+58円)
大幅続伸。前日に20年3月期の決算を発表、営業利益は236億円で前期比70.2%減益となった。従来計画320億円を下振れ着地へ。自動車事業の収益性低下が背景、新型コロナの影響も70億円ほどの収益下押しにつながったもよう。年間配当金も従来の40円から30円に引き下げられた。21年3月期業績見通しは非開示としている。ただ、産業機械事業が1-3月期は前四半期比で増益を確保するなどプラス面も見られ、あく抜け感が先行している。
AGC<5201>:3355円(+150円)
大幅続伸。英製薬大手アストラゼネカから、米国にあるバイオ医薬品の原薬製造工場を買収したと前日に発表している。補修費などを含め、買収費用は約100億円とみられているようだ。買収工場の生産能力は同社のバイオ医薬品関連工場のなかで最大級となるもよう。同社では、バイオ医薬品など受託製造開発事業の成長をテコに、ライフサイエンス事業の売上高を25年に1000億円にする計画だが、計画前進に向けた動きとして評価される展開に。
ファーストリテ<9983>:62910円(+1160円)
大幅反発。前日に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比18.1%減、客単価が同19.1%上昇した一方、客数が同31.3%減少した。約2割の店舗の臨時休業、販促の抑制などで客数が減少した。ただ、前月の既存店は同56.5%減と大幅に落ち込んでいたことから、減少率の縮小がポジティブに受け止められている。また、ECの伸長が見られている点などもプラス材料視されている。
医学生物<4557>:3865円(+45円)
大幅に反発。自社が製造販売する新型コロナウイルスの検出キット「MEBRIGHT SARS-CoV-2キット」が唾液検査でも使用可能になったと発表している。同キットは5月21日に製造販売承認を取得した体外診断用医薬品。これまでは鼻咽頭拭い液や喀痰を用いた検査が承認されていた。使用目的の変更申請が認められたことを受け、キットの需要が高まるとの期待から買いが集まっているようだ。
カイオム<4583>:393円(-9円)
朝高後マイナス転換。抗体作製技術ヒトADLibシステムに関連した特許(ヒト抗体を産生する細胞に関する特許)について、日本での査定通知を受領したと発表している。ADLibシステムは、ニワトリDT40細胞の抗体遺伝子の組換え活性化で抗体を作製する技術。治療薬や診断薬の候補抗体の作製が迅速であるなどの特長を持つ。今回の特許は、欧州・米国・中国でも審査係属中という。
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