26日のニューヨーク外為市場でドル・円は110円08銭から109円21銭まで下落して引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)による流動性供給でドル資金調達需要が後退。また、朝方発表された米週次失業保険申請件数が300万件超に急増し、過去最大を記録、米国経済の見通し悪化や米連邦準備制度理事会(FRB)が大規模緩和を当面維持するとの見方にドル売りに拍車がかかった。






  ユーロ・ドルは、1.0928ドルから1.1046ドルまで上昇して引けた。欧州中央銀行(ECB)がほぼ無制限の国債購入も検討しているとの憶測がユーロ買いに繋がった。

  ユーロ・円は119円96銭まで下落後、121円00銭まで上昇。米上院が経済支援策案を可決し成立も近いとの期待感から株高に連れたリスク選好の円売りが優勢となった。

  ポンド・ドルは1.1932ドルから1.2181ドルまで上昇。英国中銀が予想通り金融政策を据え置いたためポンド買いが優勢となった。

  ドル・スイスは0.9724フランから0.9620フランまで下落した。

  [経済指標]・米・先週分新規失業保険申請件数:328.3万件(予想:170万件、前回:28.2万件←28.1万件)・米・失業保険継続受給者数:180.3万人(予想:179.1人、前回:170.2万人←170.1万人)・米・10-12月期GDP確定値:前期比年率+2.1%(予想:+2.1%、改定値:+2.1%)・米・10-12月期個人消費確定値:前期比年率+1.8%(予想:+1.7%、改定値:+1.7%)・米・2月卸売在庫速報値:前月比‐0.5%(予想:-0.2%、1月:−0.5%←-0.4%)・米・2月前渡商品貿易収支:−599億ドル(予想:-634億ドル、1月:659億ドル←655憶ドル)

  

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情報提供元: FISCO
記事名:「 3月26日のNY為替概況