NY外為市場では株安に連れて、リスク回避の動きが加速した。ドル・円は108円74銭から108円14銭まで下落し、1月8日来の安値を更新。ユーロ・円は119円47銭から118円59銭まで下落し1週間ぶりの安値を更新した。ダウ平均株価は一時1085ドル安。米10年債利回りは1.16%の過去最低水準で推移した。

米国株式相場の週を通じての下落幅は金融危機以降で最悪となった。米国での新型肺炎の急拡大が懸念されているほか、ナイジェリアがアフリカ大陸で初めてのケースを確認、ニュージーランドでも新たなケースが確認されるなど、世界中での感染拡大が警戒されている。世界保健機関(WHO)は新型肺炎の世界的流行を認定。世界経済の活動を停止させ、テクニカルリセッション入りが警戒される。

米国では連邦準備制度理事会(FRB)が週末に臨時利下げに踏み切るとの憶測も浮上。米金利先物市場では3月18−19日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを織り込んだ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:リスクオフ、米株続落、ダウ1000ドル超安