米国株式相場は下落。ダウ平均は128.05ドル安の29219.98、ナスダックは66.21ポイント安の9750.96で取引を終了した。朝方はもみ合う展開となったものの、新型コロナウイルスの感染が日本や韓国に広がるなか、投資家のリスク選好姿勢が後退し軟調推移となった。ゴールドマンサックスが新型コロナウイルスの影響が過小評価されていることを理由に、短期的な株価調整が入る可能性を指摘したことも相場の重しとなった。セクター別では、不動産や自動車・自動車部品が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や商業・専門サービスが下落した。

中国や韓国の売上比率が高い半導体のインテル(INTC)、ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)、携帯端末のアップル(AAPL)が下落。メディア大手のバイアコムCBS(VIAC)は、赤字決算となり急落。一方で、不動産情報のジロー・グループ(Z)は、決算内容が好感され大幅上昇。ネット証券会社のEトレードフィナンシャル(ETFC)は、大手行のモルガン・スタンレー(MS)と130億ドルで身売り合意し急騰した。

クラリダFRB副議長は米景気の堅調さに自信を示し、コロナウィルスによる中国経済への悪影響を理由に利下げを期待するのは時期尚早との見解を示した。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ128ドル安、新型コロナウイルスへの懸念が収束せず