米国株式相場はまちまち。ダウ平均は13.01ドル高の21797.79、ナスダックは37.68ポイント安の6360.19で取引を終了した。週末にフロリダ州に上陸する可能性が高いハリケーン「イルマ」が、米経済に与える影響を見極めたいとの思惑や北朝鮮情勢の緊迫化で投資家のリスク選好姿勢が後退し、売りが先行。債務上限引き上げ・政府運営資金を抱き合わせたハリケーン被害救済法案が下院を通過し、政治リスクが解消したほか、長期金利の低下が一服し、金融株に買い戻しが見られたが相場を押し上げるには至らなかった。セクター別では、保険やヘルスケア機器・サービスが上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や食品・生活必需品小売が下落した。

信用情報大手のエキファックス(EFX)は1億4300万人分の顧客データが流出し、大幅下落。食品小売のクローガーは長期の業績見通しの発表を取りやめ、軟調推移。ディスカウントストアのターゲット(TGT)は数千に及ぶ商品の値下げを発表し、ネット小売のアマゾン(AMZN)が食料品店のホールフーズの買収したことによる競争激化が意識され、売られた。一方で、アパレルのラルフローレン(RL)はクレディ・スイスによる投資判断引き上げが好感され、上昇した。

NY連銀総裁は、ハリケーン被害が次回の利上げ開始時期に影響を与える可能性はあるものの、長期的な経済成長には楽観的な見方を示し、緩やかな利上げを支持する考えを示した。

Horiko Capital Management LLC




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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ13ドル高、ハリケーンや北朝鮮情勢でリスクは取れず