15日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は5.28ドル高の21998.99、ナスダックは7.22ポイント安の6333.01で取引を終了した。北朝鮮がグアム沖へのミサイル発射を見送るとの報道を受けて、投資家心理の改善から買いが先行。7月輸入物価指数が予想に一致したほか、堅調な7月小売売上高や8月NAHB住宅市場指数も好感された。一方で、主要小売決算が嫌気されたほか、高値警戒感による利益確定の動きも広がり、売り買いが交錯する展開となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や食品・飲料・タバコが上昇する一方で小売や耐久消費財・アパレルが下落した。

スポーツ用品小売のディックス・スポーティング・グッズ(DKS)は決算内容が予想を下振れたほか、通期見通しを下方修正し、20%超の大幅下落。自動車部品小売りのアドバンス・オート・パーツ(AAP)は決算内容が嫌気されたほか、CEOが下半期の業績低迷に言及したことで急落、一方で、カジノホテル運営のウィン・リゾーツ(WYNN)、アクションカメラのゴープロ(GPRO)、写真共有アプリを手掛けるスナップ(SNAP)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。

ディックス・スポーティング・グッズの軟調決算を受けて、一部アナリストが米国でのスポーツウエアやシューズを日常着とする「アスレジャー」と呼ばれるファッションブームの終焉が業績低迷の要因と指摘し、アパレルのアンダーアーマー(UA)、ナイキ(NKE)、ルルレモン・アスレティカ(LULU)などにも売りが広がった。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ5ドル高、小売決算嫌気し売りが広がる