11時00分現在の日経平均株価は19982.06円(前日比2.56円安)で推移している。7日の米国市場では、コミー連邦捜査局(FBI)前長官とトランプ大統領の面談内容が記載された証言原稿が公表され、不透明感がやや後退したことからNYダウは37ドル高となった。円相場も1ドル=109円台後半とやや弱含み、本日の日経平均はこうした流れを受けて63円高からスタートした。ただ、コミー氏の議会証言や英総選挙を控えて上値は重く、1-3月期国内総生産(GDP)の下振れも重しとなって日経平均はマイナスへ転じている。

個別では、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、JT<2914>、KDDI<9433>などがさえない。Vテク<7717>や電通<4324>は3%前後の下落。電通は5月度売上高がネガティブ視されているようだ。また、有機EL開発会社の子会社化を先送りすると発表したJDI<6740>が、大光<3160>やアイスタイル<3660>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、任天堂<7974>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、ソニー<6758>、みずほ<8411>などがしっかり。15日にも半導体メモリー事業売却の優先交渉先を選定する見通しと報じられた東芝<6502>や、一部証券会社の投資評価引き上げが観測されたTDK<6762>は上げが目立つ。また、トーセ<4728>、ALサービス<3085>、U−NEXT<9418>などが東証1部上昇率上位となっている。

(株式アナリスト 小林大純)


<HK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 11時00分時点の日経平均は小幅反落、東芝やTDKの上げ目立つ