■堅調推移、仏大統領選第1回投票でマクロン候補の得票率が1位に

先週のユーロ・ドルは堅調推移。4月23日に行われたる仏大統領選第1回投票で親欧州連合(EU)のマクロン候補が第一位で決選投票進出を決めたことから、リスク選好的なユーロ買いは継続し、ユーロは一時1.0951ドルまで買われる場面があった。ユーロ圏のインフレ率が上昇していることもユーロ買い材料となったようだ。取引レンジ:1.0821ドル-1.0951ドル。

■底堅い動きか、仏大統領選でマクロン氏勝利を想定

今週・来週のユーロ・ドルはやや底堅い動きとなりそうだ。5月7日に行われるフランス大統領選(決選投票)で中道系独立候補のマクロン前経済相がルペン候補に勝つとの期待から、ユーロ買いが先行する見通し。5月3日発表のユーロ圏1-3月期域内総生産(GDP)が予想を上回った場合、欧州中央銀行(ECB)による緩和解除時期は早まるとの思惑が再浮上する可能性も。

予想レンジ:1.0750ドル−1.1050ドル

■大幅高、仏政治不安解消でリスク選好のユーロ買い

先週のユーロ・円は大幅上昇。4月23日に行われた仏大統領選第1回投票で親欧州連合(EU)のマクロン候補が第一位で決選投票進出を決めたことから、リスク選好的なユーロ買いは継続し、ユーロは一時122円まで買われる場面があった。ユーロ圏のインフレ率が上昇していることもユーロ買い材料となった。取引レンジ:118円92銭-122円00銭。

■強含みか、ECBによる緩和策早期解除の思惑残る

今週・来週のユーロ・円はやや底堅い動きが続く見込み。フランス大統領選で中道系独立候補のマクロン前経済相が勝利するとの見方は変わっていない。また、5月3日発表のユーロ圏1-3月期域内総生産(GDP)が予想を上回った場合、欧州中央銀行(ECB)による緩和策早期解除への思惑が広がり、ユーロ相場に対する支援材料となる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・2日:3月失業率(予想:9.4%、2月:9.5%)
・3日:1-3月期域内総生産(前年比予想:+1.7%、10-12月期:+1.7%)
・12日:3月鉱工業生産(2月:前年比+1.2%)

予想レンジ:120円00銭-124円00銭




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ユーロ週間見通し:強含みか、ECBによる緩和策早期解除の思惑残る