31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円48銭から一時112円08銭まで下落し、112円80銭で引けた。トランプ米大統領は日本や中国は通貨安によって利益を得ていると名指しで非難したことがドル下落の要因。また、この日発表された米10-12月期雇用コスト指数、1月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、1月消費者信頼感指数が市場予想を下回ったこともドル売り・円買い材料となったようだ。

ユーロ・ドルは、1.0743ドルから1.0812ドルまで上昇し、1.0798ドルで引けた。米国家通商会議のナバロ委員長は、「ドイツは過小評価されているユーロの恩恵を受けている」と批判したことを受けてユーロ買いが活発となった。ユーロ・円は、121円02銭へ下落後、122円12銭まで反発した。ポンド・ドルは、1.2475ドルから1.2597ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9927フランから0.9862フランまで下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:日本、中国による通貨安誘導批判で円買い強まる