*07:40JST NYの視点:6月ISM製造業はパンデミック来の低水準に落ち込む、今後の焦点はサービスセクター 全米供給管理協会(ISM)が発表した6月ISM景況感指数は46.0と、5月46.9から上昇予想に反して低下しパンデミックによる経済封鎖直後の20年5月来で最低となった。活動の拡大と縮小の境目となる50を8カ月連続で下回った。全項目が50割れで、活動縮小域となった。重要項目である新規受注は45.6と、42.6から上昇も10カ月連続の50割れで活動縮小が継続。支払い価格は41.8と、44.2から予想以上に低下し年初来で最低となった。2カ月連続の50割れ。また、雇用は48.1と、3カ月ぶりの50割れに転じた。今週発表される6月雇用統計でも製造業の雇用の減少が予想される。

製造業の価格や雇用の速い鈍化は、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げへの圧力を緩和させる。しかし、最近のインフレは、主にサービスインフレが押し上げている。サービス需要はパンデミック前の水準に強まっており、今後の焦点はインフレ圧力の鈍化がなかなか進まないサービスセクターとなる。

■6月ISM製造業景況指数:46.0(5月46.9)
新規受注:45.6(42.6)
生産:46.7(51.1)
支払い価格:41.8(予想44.0、5月44.2)
雇用48.1(5月51.4)
入荷遅延:45.7(43.5)
在庫:44.0(45.8)
顧客在庫:46.2(51.4)
輸出:47.3(50/0)
輸入:49.3(47.3)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:6月ISM製造業はパンデミック来の低水準に落ち込む、今後の焦点はサービスセクター